台風は事前に進路や到達時刻が予測できる数少ない自然災害です。気象庁の台風情報を活用し、接近前に十分な備えを行うことで被害を大幅に減らせます。気象庁では台風の接近が予想される場合、5日前から進路予報を発表し、24時間ごとに更新される予報円や暴風警戒域の情報を提供しています。台風の規模が大きく重大な災害が予想される場合には「特別警報」が発表されることもあり、最大級の警戒が必要です。
近年、台風による被害は甚大化する傾向にあります。2019年の台風19号(令和元年東日本台風)では記録的な大雨により各地で河川が氾濫し、広範囲に浸水被害が発生しました。2018年の台風21号では関西地方を中心に強風による建物被害や大規模停電が起こり、生活インフラが長期間にわたって寸断されました。こうした経験から、事前準備の重要性がますます高まっています。
台風への備えは「屋外の備え」「屋内の備え」「備蓄品の確認」「避難準備」の4つに分けて進めると効率的です。特に屋外の備えは風が強まる前に完了させる必要があるため、台風の接近が予想された時点で早めに着手しましょう。暴風雨が始まってからの屋外作業は命に関わる危険を伴います。
このチェックリストでは戸建てとマンションで異なる対策を切り替えて確認できます。住居タイプに合わせた具体的な対策項目を一つずつチェックしながら、漏れのない台風準備を進めましょう。大人・子どもの人数を入力すれば、飲料水や食料の必要量も自動で計算されます。List Withでリストを作成すれば、家族と共有して分担しながら準備を進めることもできます。台風シーズン(7月〜10月)に入る前の備えとしても、接近直前の最終確認としてもお使いください。
住居タイプを選んで対策を確認
飛散物の固定・排水溝の清掃など、風雨が強まる前に完了させる屋外対策
植木鉢・プランターを室内に移動
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強風で飛散し、窓ガラスを割る原因になる
物干し竿・物干し台を固定または収納
1
物干し竿が飛散すると凶器になる。必ず下ろして固定
自転車を固定または屋内に移動
1
横倒しにして紐で固定するか、屋内・ガレージに移動
屋外の飛びやすいものを片付け
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ゴミ箱・看板・ガーデン用品など、風で飛ぶものを全て固定または収納
排水溝・側溝を掃除する
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落ち葉やゴミが詰まると浸水の原因に。事前に清掃
雨どい・ベランダ排水口を確認
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詰まっていると雨水が溢れて建物内に浸水する可能性
雨戸・シャッターを閉める
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飛来物による窓ガラスの破損を防止
雨戸がない窓は飛散防止フィルムや養生テープで補強
屋根・外壁の損傷を事前確認
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瓦のずれ・外壁のひび割れは台風前に補修。暴風時の作業は厳禁
台風接近後の屋根の確認・修理は絶対に行わないこと
カーポート・物置の固定確認
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カーポートの屋根パネルが飛散する事故が多発
窓ガラスの飛散防止・充電・生活用水の確保など、屋内で行う台風対策
窓ガラスの飛散防止対策
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飛散防止フィルムを貼る。応急処置として養生テープを×字に貼る方法も
カーテンやブラインドを閉めておくだけでも飛散を軽減
窓際の家具・家電を移動
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窓ガラスが割れた場合の飛散物から家具を保護
浴槽に水を溜める
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断水に備えて生活用水を確保。トイレ・清掃に使用
飲用には使えないため、飲料水は別途備蓄が必要
スマホ・モバイルバッテリーを充電
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停電に備えて全ての充電式機器をフル充電にしておく
電気自動車・PHVを満充電にする
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停電時の非常用電源として活用できる
洗濯を済ませておく
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台風通過後は数日間外に干せない場合がある
飲料水・非常食・懐中電灯・簡易トイレなど、停電や断水に備える備蓄品の確認
飲料水の備蓄確認
24リットル
1人1日3リットル × 3日分が目安
非常食・レトルト食品の確認
24食分
台風通過後も買い物に行けない場合がある。3日分以上
懐中電灯・電池の確認
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停電に備えてLEDランタン・懐中電灯・予備電池を確認
カセットコンロ・ボンベの確認
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停電・ガス停止時の調理手段。ボンベの残量も確認
救急用品の確認
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常備薬・絆創膏・消毒液・体温計を確認
簡易トイレの備蓄確認
40回分
断水時に必要。1人1日5回分 × 3日分
現金の準備
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停電でATM・キャッシュレス決済が使えなくなる場合がある
気象庁の台風情報・ハザードマップ確認・避難所の把握など、避難判断に必要な情報収集と準備
気象庁の台風情報を確認
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進路予報・暴風域・警報注意報を確認
気象庁の「台風情報」ページで最新の進路予報を確認
ハザードマップで自宅の危険度を確認
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浸水想定・土砂災害警戒区域を確認し、避難の要否を判断
国土交通省「ハザードマップポータルサイト」で確認できる
警戒レベルと避難情報の意味を確認
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レベル3=高齢者等避難、レベル4=避難指示(全員避難)、レベル5=緊急安全確保
レベル4までに必ず避難を完了させること
最寄りの避難所を確認
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自治体指定の避難所と避難経路を家族で確認
避難所が開設されているか自治体HPで確認してから移動
非常持出袋を玄関に準備
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いつでも持ち出せるよう玄関付近に配置
家族の連絡方法・集合場所を確認
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離れている場合の連絡方法と合流場所を事前に決めておく
災害用伝言ダイヤル171の使い方も確認しておく
土のう・水のうの準備
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浸水リスクがある場合、玄関・ガレージの入口に設置
土のうがなければゴミ袋に水を入れた「水のう」で代用可能
戸建てかマンションかを選びます
風が強まる前に屋外の対策を完了させます
窓の補強と備蓄品を確認します
避難場所・経路・持ち物を確認します
台風の進路予報は5日前から気象庁が発表します。3日前から準備を始め、前日までに屋外の備えを完了させましょう。風が強まってからの屋外作業は非常に危険です。特に屋根の修理や高所作業は台風接近前に絶対に完了させてください。
最も効果的なのは雨戸・シャッターを閉めることです。ない場合は飛散防止フィルムの貼付が有効です。養生テープを×字に貼る方法は飛散防止にはなりますが、割れにくくなる効果はありません。カーテンを閉めておくだけでもガラス片の飛散を軽減できます。
はい、高層階は風速が地上より強く、特に注意が必要です。バルコニーの物は全て室内に移動し、窓の飛散防止対策を行ってください。高層階からの飛散物は地上に大きな被害を与える可能性があります。また、停電でエレベーターが止まる場合に備え、水や食料を事前に確保しておきましょう。
気象庁と自治体が発表する警戒レベルは5段階です。レベル3で高齢者等は避難開始、レベル4(避難指示)で全員避難です。レベル5(緊急安全確保)は既に災害が発生している状況なので、レベル4までに必ず避難を完了させてください。
停電時はブレーカーを確認し、LEDランタンや懐中電灯で照明を確保しましょう。冷蔵庫はなるべく開けないようにします(4〜6時間は冷気を保持)。台風通過中は外に出ないでください。復旧は台風通過後から始まるため、通過まで備蓄品で過ごしましょう。
暗くなる前・風雨が強まる前に早めの避難が基本です。避難時は長靴ではなく、脱げにくい運動靴を履きましょう。冠水した道路は歩かず、側溝やマンホールに注意してください。水深が膝まで達している場合は、無理に避難せず建物の上層階へ垂直避難してください。
戸建て・マンションで異なる台風対策を切り替えて、住居に合った準備を確認できます。
台風接近前にやるべき「屋外の備え→屋内の備え→備蓄確認→避難準備」を優先度順に整理しています。
大人と子どもの人数を設定するだけで、飲料水・食料・簡易トイレの必要量が自動計算されます。