地震・台風・豪雨・大雪などの自然災害や、電力設備の故障により停電が発生することがあります。近年、大規模停電の頻度は増加傾向にあり、2019年の台風15号では千葉県を中心に最大約93万戸が停電し、完全復旧まで約3週間を要しました。2018年の北海道胆振東部地震では道内全域約295万戸が停電する「ブラックアウト」が発生しています。経済産業省は、こうした大規模停電に備えて各家庭での事前準備を推奨しています。
停電が発生すると、照明・冷暖房・冷蔵庫・通信機器・給水ポンプなど電気に依存する設備がすべて使えなくなります。マンションなどの集合住宅では揚水ポンプの停止により断水が発生することもあり、影響は電気だけにとどまりません。復旧時間は一般的な設備故障であれば数時間程度ですが、大規模災害時には数日から数週間に及ぶことがあるため、最低3日分の備えが推奨されています。
停電対策の基本は「照明」「電源」「調理」の3つの柱です。LEDランタンや懐中電灯で照明を確保し、モバイルバッテリーやポータブル電源でスマートフォンの充電を維持、カセットコンロで調理や湯沸かしができるようにしておきましょう。特にスマートフォンは災害情報の収集や安否確認の生命線となるため、充電手段の確保が最優先事項です。また、地震による停電では復旧時に「通電火災」が発生するリスクがあるため、内閣府や経済産業省は感震ブレーカーの設置を推奨しています。
季節によって停電の影響は大きく異なります。夏はエアコンが使えないことで室温が急上昇し熱中症のリスクが高まり、冬は暖房停止による低体温症の危険があります。このチェックリストでは夏と冬で必要なアイテムを切り替えて表示できます。List Withでリストを作成すれば、家族で停電対策の準備状況をリアルタイムに共有し、季節の変わり目に備えを見直すことができます。
大人
子ども
季節を選択して必要な備えを確認
LEDランタン・懐中電灯・予備電池など、停電時の照明確保に必要なアイテム
LEDランタン
2個
部屋全体を照らせる。ロウソクと違い火災の心配なし
リビング・寝室・トイレ用に複数あると便利
懐中電灯・ヘッドライト
1
移動時や手元の作業に。ヘッドライトなら両手が使える
予備電池(単1〜単4各サイズ)
3セット
ランタン・懐中電灯・ラジオ用に十分な量を
感震ブレーカーの設置確認
1
地震時に自動で電気を遮断し通電火災を防止。内閣府・経産省が設置を推奨
分電盤タイプ・コンセントタイプなど種類あり。自治体の補助制度も確認を
ロウソク・マッチ
1
電池切れ時の最終手段。火災に十分注意
安定した燭台を使用し、就寝前に必ず消すこと
モバイルバッテリー・ポータブル電源・手回し充電器など、電力確保のためのアイテム
モバイルバッテリー(大容量)
2
スマホの充電確保が最優先。10000mAh以上推奨
常にフル充電にしておく習慣を
ポータブル電源
1
扇風機・電気毛布など家電も使える。容量300Wh以上推奨
車載充電器(シガーソケット)
1
車のバッテリーからスマホを充電できる
手回し充電器
1
電池切れでも発電可能。ラジオ付きタイプが便利
夏の熱中症予防グッズや冬の防寒用品など、季節に応じた体温管理アイテム
充電式扇風機・ハンディファン
3
エアコンが使えない夏の停電時に必須
冷感タオル・クールタオル
3
水に濡らして首に巻くだけで体温を下げられる
冷却シート・冷えピタ
18枚
おでこや首筋に貼って体温を下げる
経口補水液・スポーツドリンク
8本
熱中症予防に。水分と塩分を同時に補給
虫除けスプレー・蚊取り線香
1
窓を開けての換気時に虫が入る対策
カセットコンロ・飲料水・非常食など、停電時の食事と水分確保に必要なアイテム
カセットコンロ
1
停電・ガス停止時の調理手段。お湯も沸かせる
カセットボンベ
6本
1本で約60分の調理が可能
飲料水
24リットル
停電で揚水ポンプが停止し断水する場合がある
非常食・レトルト食品
24食分
冷蔵庫が使えなくなるため、常温保存できる食品を
クーラーボックス
1
冷蔵庫の中身を移して食品の傷みを防ぐ
保冷剤も冷凍庫に常備しておくと安心
携帯ラジオ・現金・簡易トイレなど、停電時の情報収集と生活維持に必要なアイテム
携帯ラジオ
1
停電の復旧情報を入手するために
現金(小銭含む)
1
ATM・電子決済が使えなくなるため
簡易トイレ
28回分
マンション等では揚水ポンプ停止で断水する場合がある
紙皿・紙コップ・割り箸
1セット
洗い物を減らすために
ラップ
1
食器に敷いて洗い物削減
夏か冬かを選択します
世帯の人数を設定します
季節に合わせた停電対策を確認します
揃えたものからチェックして備えましょう
設備故障などによる一般的な停電は数時間〜1日程度で復旧しますが、台風や地震などの大規模災害では数日から1週間以上かかることがあります。2019年の台風15号では千葉県を中心に最大約93万戸が停電し、完全復旧まで約3週間を要しました。電力会社の停電情報ページで復旧見込みを確認しつつ、最低3日分の備えがあると安心です。
まず安全確認を行い、ブレーカーを確認します。通電火災を防ぐため、損傷した家電のコンセントを抜きましょう。感震ブレーカーを設置しておけば、地震時に自動で電気を遮断し通電火災を防げます。冷蔵庫はなるべく開けないようにし(4〜6時間は冷気が保持されます)、スマホのバッテリー節約モードをオンにしてください。
冷蔵庫は未開封の状態であれば4〜6時間程度は冷気が保持されます。冷凍庫は食品がぎっしり詰まっていれば約48時間、半分程度の量なら約24時間は保冷が可能です。扉の開閉を最小限にすることが保冷時間を延ばす最大のポイントです。停電が長引く場合は、傷みやすい肉・魚・乳製品から先に消費し、残りはクーラーボックスに保冷剤とともに移しましょう。
必須ではありませんが、あると非常に便利です。300Wh以上のものならスマホ20回以上の充電、扇風機やLEDランタンの長時間使用が可能です。予算に余裕があれば検討をおすすめします。日常使いもできるため無駄になりません。
低電力モード(バッテリーセーバー)をオンにし、画面の明るさを最低限に下げましょう。Wi-Fi・Bluetooth・位置情報サービスをオフにし、不要なアプリをバックグラウンドから終了、プッシュ通知を制限します。これらの対策を組み合わせることで、通常の2〜3倍バッテリーが持続します。また、災害時は通信が混雑するため、電話よりもテキストメッセージやSNSでの連絡を優先すると電力消費を抑えられます。
停電時のロウソク使用は火災リスクがあるため、LEDランタンや懐中電灯を優先してください。やむを得ずロウソクを使う場合は、安定した燭台を使い、可燃物から離して設置し、就寝前に必ず消しましょう。余震の可能性がある地震時はロウソクの使用を避けてください。
屋内では絶対に使用しないでください。消費者庁・NITE(製品評価技術基盤機構)が死亡事故の発生を報告しています。発電機の排気ガスには毒性の強い一酸化炭素が含まれ、屋内では10分程度で危険な濃度に達します。テント内や車内での使用も同様に危険です。屋外でも窓や出入口から離し、風通しの良い場所で使用してください。カセットガスストーブも換気不足で一酸化炭素中毒のリスクがあるため、1時間に1回は必ず換気しましょう。
夏の熱中症対策と冬の防寒対策を季節で切り替え。その時期に本当に必要なアイテムだけを確認できます。
停電時に最も困る「照明」「電源」「調理」の3つの課題に対応するアイテムを重点的にカバーしています。
大人と子どもの人数を設定するだけで、飲料水・食料・暑さ寒さ対策グッズの必要数量が自動計算されます。