災害はいつ・どこで起きるかわかりません。自宅に防災リュックや備蓄を準備していても、外出中に被災する可能性は十分にあります。内閣府の防災情報によれば、日本では通勤・通学・買い物など、1日の多くの時間を自宅以外で過ごす人が大半です。そこで注目されているのが「防災ポーチ」——普段のバッグに入れて毎日持ち歩く最小限の防災グッズです。
防災の備えは一般に3段階に分けられます。自宅に置く「2次の備え」(備蓄3日〜1週間分)、避難時に持ち出す「1次の備え」(非常持出袋)、そして常時携帯する「0次の備え」が防災ポーチです。非常持出袋が5〜15kg程度の装備をまとめるのに対し、防災ポーチは被災から数時間〜1日程度を乗り切ることを目的とし、重さ300g〜500g程度、A5サイズ前後に収めるのがポイントです。重くなりすぎると持ち歩かなくなってしまうため、必要最小限に絞ることが継続のコツです。
消防庁の防災マニュアルでも「外出先での被災に備えた携行品の準備」が推奨されています。基本の考え方は「エレベーターに24時間閉じ込められても生き延びられるように」。ホイッスル(救助要請用)、携帯トイレ(最も困るのがトイレ)、飴やチョコレート(糖分補給)、モバイルバッテリー(通信確保)の4点が最優先アイテムとされています。ポーチひとつにまとめる必要はなく、バッグのポケットに分散して入れておくのも実用的な方法です。
小さなお子さんがいるご家庭では、おむつ・おしりふき・子ども用おやつ・母子手帳コピーなど、子ども向けのアイテムもポーチに加えておくと安心です。このチェックリストでは、一般向けと子連れ向けを切り替えて、ご自身に必要なアイテムを漏れなく確認できます。
大人
子ども
タイプを選択して中身を確認
外出先での被災時にエネルギーと水分を確保するための携行食・飲料
飴・キャラメル
1
糖分補給とストレス緩和に。軽量で長期保存が可能
栄養補助食品(えいようかん・カロリーメイト等)
1
コンパクトで高カロリー。賞味期限の長いものを選ぶ
水(マイボトル or 小ペットボトル)
1
普段から水分を持ち歩く習慣をつけておく
マイボトルに入れて毎日持ち歩くのが最も継続しやすい
救助要請・情報収集・連絡手段を確保するためのアイテム
モバイルバッテリー
1
スマホの充電確保。災害時の情報収集・連絡手段に必須
定期的に充電残量を確認しておく
充電ケーブル
1
防災ホイッスル
1
閉じ込められた時に周囲に気づいてもらうため。声より体力を消耗しない
キーホルダー型ならバッグに常時つけておける
小型LEDライト
1
停電や夜間の移動時に。キーホルダー型がコンパクト
断水時の衛生管理やケガの応急処置に必要なアイテム
携帯トイレ
2回分
エレベーター閉じ込め時や断水時に。最も困るのがトイレ
除菌ウェットティッシュ
1
断水時の手指消毒に。個包装タイプがかさばらない
マスク
2枚
粉塵やホコリから身を守る。感染症対策にも
絆創膏
3枚
ちょっとしたケガの応急処置に
常備薬
1
持病の薬がある方は必ずポーチにも入れておく
生理用品
1
避難所での入手が困難になることが多い。止血用ガーゼ代わりにも使える
女性の方は1〜2枚をポーチに入れておくと安心
体温維持や身体の保護に役立つコンパクトな防護・防寒グッズ
アルミブランケット(エマージェンシーシート)
1
手のひらサイズに折りたためて保温効果が高い。100均でも入手可能
ビニール袋
3枚
防水・ゴミ入れ・簡易手袋など多用途に使える
停電・通信途絶時に本人確認や連絡を行うための現金・書類
現金(小銭・10円玉多め)
1
停電で電子決済やATMが使えない場合に。10円玉は公衆電話用
緊急連絡先メモ
1
スマホが使えない場合に備えて紙のメモを
家族・職場・かかりつけ医の電話番号を記載
身分証明書のコピー
1
避難所での本人確認に
保険証のコピー
1
テレホンカード
1
公衆電話は災害時に優先的に復旧される。スマホ不通時の通信手段
一般(個人)か子連れ(乳幼児あり)かを選択します
子連れの場合は子どもの人数を設定します
防災ポーチに入れるべきアイテムを確認します
ポーチに入れたものからチェックして備えましょう
防災ポーチは普段のバッグに入れて毎日持ち歩く「0次の備え」で、数時間〜1日分の最小限のアイテムを300g〜500g程度にまとめたものです。非常持出袋は避難所へ向かう際に持ち出すもので、1〜3日分の備えを5〜15kgの袋にまとめます。自宅備蓄(3日分以上)と合わせて3段階で備えるのが理想です。
300g〜500g程度が目安です。重くなりすぎると持ち歩かなくなってしまうため、必要最小限に絞ることが大切です。A5サイズ程度のポーチに収まる量を目指しましょう。すべてをひとつのポーチにまとめる必要はなく、バッグの中に分散して入れておくのもよい方法です。
半年に1回の見直しがおすすめです。防災の日(9月1日)と3月11日を目安にするとよいでしょう。食品の賞味期限チェック、モバイルバッテリーの充電確認、常備薬の使用期限チェックを行いましょう。お子さんがいる場合はおむつのサイズ変更にも注意が必要です。
通学や習い事など1人で外出するお子さんには、年齢に応じた簡単な防災ポーチを持たせると安心です。ホイッスル・飴・緊急連絡先メモ・10円玉(公衆電話用)が基本アイテムです。事前に公衆電話の使い方を練習しておくことも大切です。
アルミブランケット・ホイッスル・LEDライト・携帯トイレ・絆創膏・ビニール袋など、多くのアイテムが100均で入手可能です。ただし、品質を確認して定期的に入れ替えることが大切です。モバイルバッテリーなど品質が重要なものは専門店での購入をおすすめします。
防災の専門家が推奨する最優先アイテムは、ホイッスル(救助要請用)、携帯トイレ(我慢できないため)、飴やチョコレート(糖分補給)、モバイルバッテリー(通信確保)の4点です。まずはこの4つから始めて、徐々にアイテムを追加していくのがおすすめです。
「エレベーターに24時間閉じ込められたら何が必要か」を想像してみてください。生命維持(水分・糖分)、救助要請(ホイッスル)、衛生(携帯トイレ)、情報(モバイルバッテリー)が基本の4軸です。日常的に使い回せるもの(ウェットティッシュ・飴など)を選ぶと、ポーチが無駄にならず続けやすくなります。
防災ポーチは「0次の備え」。避難リュックとは異なり、普段のバッグに入れて毎日持ち歩ける300g〜500g程度の軽量アイテムに絞っています。
子連れ(乳幼児あり)モードに切り替えると、おむつ・おしりふき・子ども用おやつなど、子ども向けのアイテムが自動で追加されます。
URLを共有するだけで家族やパートナーと同じリストを確認可能。ポーチの中身を見直す際にも便利です。