赤ちゃんや乳幼児がいる家庭では、大人とは異なる防災準備が必要です。内閣府防災の「避難所における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」でも、乳幼児は災害時に特別な配慮が必要な要配慮者として位置づけられています。消防庁の防災マニュアルでは、乳幼児がいる家庭は最低3日分の赤ちゃん専用の備蓄を別途用意するよう推奨しています。
災害時に赤ちゃんを守るうえで特に難しいのが、ミルク・おむつ・体温調節の3つです。避難所には赤ちゃん用品の備蓄が十分でないことが多く、過去の大規模災害でもミルクやおむつの不足が深刻な問題になりました。特に0歳児は体温調節機能が未熟で、低体温症や熱中症のリスクが大人より高くなります。また、環境の変化によるストレスで夜泣きが増え、避難所での生活が困難になるケースも少なくありません。
このチェックリストでは、0歳児(乳児)と1〜3歳児(幼児)で必要なアイテムを切り替えられます。0歳児にはミルク・哺乳瓶・おむつが中心、1〜3歳児では離乳食・幼児食・トレーニングパンツなどが加わります。液体ミルクは調乳不要で災害時に特に便利です。2019年から国内販売が開始され、常温で長期保存が可能なため、断水やライフライン停止時にも安心して使えます。
大人の防災グッズに加えて、赤ちゃん専用のアイテムを別の袋にまとめておくと、避難時にすぐ持ち出せます。避難所では授乳スペースの確保も課題になるため、授乳ケープや目隠し用の布も準備しておくと安心です。赤ちゃんの成長は早いため、おむつのサイズや離乳食の月齢適合を3ヶ月に1回は見直すことが大切です。List Withでリストを作成すれば、パートナーや家族と準備状況をリアルタイムで共有・分担できます。
大人
子ども
月齢を選択して必要なグッズを確認
3日分が基本。液体ミルクと粉ミルクの併用がおすすめ。月齢に合った離乳食も忘れずに
液体ミルク
9本
調乳不要で災害時に便利。常温で飲める
賞味期限は6ヶ月〜1年程度。定期的に確認
粉ミルク(スティックタイプ)
9本
液体ミルクの予備として。個包装が衛生的
哺乳瓶
2本
破損に備えて予備を
哺乳瓶の替え乳首
1
使い捨て哺乳瓶
6個
洗浄が困難な災害時に。衛生面で安心
哺乳瓶除菌バッグ(電子レンジ用)
1
電子レンジが使える環境では手軽に除菌
スプーン・フォーク(子ども用)
1
軟水の飲料水
3リットル
赤ちゃんには硬度の低い軟水を。ミルク調乳にも使用
おむつは1日8〜10枚×3日分が目安。サイズの見直しを3ヶ月ごとに。おしりふきは多用途に使える
おむつ
30枚
1日8〜10枚 × 3日分が目安
おしりふき
3パック
おむつ替えだけでなく体拭きにも。多めに準備
おむつ用消臭ビニール袋
30枚
避難所での臭い対策に必須
おむつかぶれクリーム
1
環境の変化でおむつかぶれが起きやすい
手指消毒ジェル
1
断水時のおむつ替え前後に
おむつ替えシート
1
赤ちゃんは体温調節が苦手。季節に合わせた着替えと防寒具を。サイズアウトに注意
着替え(肌着・上下)
3セット
汗や汚れで着替えが必要。3セットが目安
おくるみ・ブランケット
1
防寒・日よけ・授乳ケープ代わりにも
靴下・帽子
2セット
避難時は抱っこひもが基本。母子手帳・保険証のコピーなど身元確認書類も必須
抱っこひも
1
避難時は両手が使える抱っこひもが必須。ベビーカーはがれきで通れない
授乳ケープ
1
避難所での授乳プライバシーを確保
母子手帳のコピー
1
予防接種記録・成長記録の確認に
子どもの保険証・医療証コピー
1
避難先での受診時に必要
子ども用常備薬
1
解熱剤・整腸剤など。かかりつけ医の連絡先メモも
名前・連絡先を書いたタグ
1
はぐれた場合に備えて。衣類やバッグに付けておく
慣れない環境でのストレス軽減が目的。普段から使い慣れたものを選ぶのがポイント
お気に入りのおもちゃ・ぬいぐるみ
1
避難所でのストレス緩和に。いつもの安心できるものを
おしゃぶり
1
慣れない環境で不安になりやすい赤ちゃんの精神安定に。避難所での泣き声対策にもなる
バスタオル
1枚
おくるみ・敷物・目隠し代わりにも万能
0歳児(乳児)か1〜3歳児(幼児)かを選択します
大人と子どもの人数を設定します
月齢に合わせた防災グッズを確認します
揃えたものからチェックして備えましょう
どちらも備蓄するのが理想です。液体ミルクは調乳不要で常温のまま飲めるため、断水時やライフライン停止時に非常に便利です。ただし賞味期限が6ヶ月〜1年と短めなので、ローリングストック方式で定期的に入れ替えましょう。粉ミルクのスティックタイプは長期保存が可能で、液体ミルクの予備として備蓄しておくと安心です。なお、母乳育児中の方も、災害時のストレスで一時的に母乳が出にくくなることがあるため、ミルクの備蓄は欠かせません。
1日8〜10枚 × 最低3日分で30枚が目安です。新生児期は1日10枚以上使うこともあるため、余裕を持った備蓄をおすすめします。月齢によってサイズがS→M→Lと変わるため、3ヶ月ごとに備蓄のサイズを確認し入れ替えましょう。おしりふきは多めに準備しておくと、おむつ替えだけでなく手や体を拭くのにも使えて重宝します。おむつ用消臭袋も忘れずに備えておくと、避難所での臭い問題を防げます。
避難時は抱っこひもが基本です。地震後はがれき・割れたガラスが散乱し、ベビーカーでは通れない場所が多くなります。抱っこひもなら両手が使え、階段も移動できます。避難所生活ではベビーカーも役立つので、車に積んでおくのも一つの方法です。
大人の防災袋とは別に、赤ちゃん専用の袋にまとめて玄関や寝室に置いておきましょう。消防庁も「すぐに持ち出せる場所に保管」を推奨しています。抱っこひもは防災袋の近くに置き、暗闇でも手が届く位置にしておくことが大切です。夜間の避難を想定し、枕元にライトと抱っこひもをセットにしておくと安心です。また、車にも予備のおむつやミルクを積んでおくと、外出中の被災にも対応できます。
授乳ケープや大判のストールがあればプライバシーを確保できます。内閣府の避難所運営ガイドラインでは、避難所に授乳室や母子専用スペースの設置が推奨されていますが、発災直後は設置が間に合わないことが多いです。液体ミルクがあれば授乳場所を選ばず、父親や家族でも対応できるため便利です。母乳育児中でもストレスで一時的に母乳が出にくくなることがあるため、液体ミルクの備蓄は必須と考えましょう。
赤ちゃんは成長が早いため、3ヶ月に1回の見直しをおすすめします。特に確認すべきポイントは、おむつのサイズ(月齢でS→M→Lと変わる)、離乳食の月齢適合(5ヶ月・7ヶ月・9ヶ月・12ヶ月で段階が変わる)、衣類と靴のサイズ、液体ミルクや粉ミルクの賞味期限です。ローリングストック方式で、普段使いのものを多めに買い、使ったら補充する方法が無駄なく備蓄を維持できます。季節の変わり目には防寒具や暑さ対策グッズの入れ替えも忘れずに行いましょう。
0歳児(乳児)と1〜3歳児(幼児)で必要なアイテムを自動で切り替え。月齢に合った防災グッズを漏れなく確認できます。
液体ミルク・おむつ・抱っこひもなど、大人の防災グッズでは見落としがちな赤ちゃん専用アイテムに焦点を当てたリストです。
URLを共有するだけで、パートナーや家族と赤ちゃんの防災準備状況を確認・分担できます。