大規模災害が発生すると、通常の電話回線はわずか数分で混雑して繋がりにくくなります。内閣府防災の「家族の防災会議」では、事前に連絡手段・集合場所・役割分担を決めておくことが、家族の安全確保において最も重要な備えと位置づけられています。「まさかの時」に初めて考えていては手遅れになります。このチェックリストは、家族が離れ離れになっても確実に連絡を取り合い、安全に再会できるための計画作りを支援します。
内閣府防災が推奨する「家族の防災会議」では、最低でも年1回、家族全員が集まって以下の3点を確認することが求められています。第一に「連絡手段と優先順位」、第二に「集合場所の複数設定」、第三に「各自の役割分担」です。これらを事前に決めて全員が把握していれば、災害発生時のパニックを大幅に軽減できます。特に子どもや高齢者がいる家庭では、それぞれの状況に応じた具体的な行動手順まで落とし込んでおくことが重要です。
連絡手段の要となるのが、NTTの**災害用伝言ダイヤル「171」**です。電話が繋がりにくい状況でも録音・再生でメッセージを残せるサービスで、消防庁が活用を強く推奨しています。使い方は「171→1で録音、2で再生→自宅の固定電話番号を入力」とシンプルですが、知っているだけでは実際の災害時に使えません。毎月1日・15日や防災週間(8月30日〜9月5日)に体験利用ができるため、家族で必ず操作を練習しておきましょう。web171(https://www.web171.jp)による文字メッセージも併せて確認しておくと、スマートフォンからも安否情報を確認できます。
集合場所は「近所の一時集合場所」と「離れた広域避難場所」の最低2か所を決めておくことが内閣府防災の推奨です。学校や職場など、家族の生活圏ごとに「最寄りの避難場所」も個別に確認しておく必要があります。さらに、被災エリア外に住む親戚や知人を「連絡集約窓口」として事前にお願いしておくと、家族間の安否情報が一か所に集まり、確認が格段にスムーズになります。List Withでこの計画チェックリストを作成して家族全員にURLを共有すれば、全員がいつでもスマホから確認でき、定期的な見直しのたびにチェック済み項目も管理できます。年に一度、防災の日(9月1日)に家族で計画を見直す習慣をつけましょう。
大人
子ども
家族の人数を設定して計画を確認
災害用伝言ダイヤル171・web171・SNSなど、災害時に家族と確実に連絡を取り合うための手段と優先順位を準備します
災害用伝言ダイヤル(171)の操作を練習する
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171→1で録音、2で再生→自宅の固定電話番号を入力。体験利用は毎月1日・15日に可能(消防庁推奨)
知っているだけでは不十分。実際に操作して全員が使えるようにしておく
災害用伝言板(web171)のURLを家族全員で確認する
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携帯・スマホからはweb171(https://www.web171.jp)で文字メッセージを残せる
NTT東日本・西日本の固定電話番号を「自宅番号」として登録しておく
各携帯キャリアの災害用伝言板を確認する
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docomo・au・SoftBank・楽天モバイルそれぞれに災害用伝言板がある
自分の使っているキャリアのアプリで「災害用伝言板」の場所を事前に確認する
SNS・メッセージアプリでの連絡方法を決める
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大規模災害時、通話より LINE・X(旧Twitter)・メールの方が繋がりやすい
LINEの「既読」機能は安否確認に有効。グループトークを事前に作っておく
連絡の優先順位を決める(誰に・どの手段で)
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「まず171に録音→次にLINE→電話は最後」のように手順を決めておくと混乱しない
家族全員が同じ手順を知っていることが重要
遠方の連絡係(親戚・知人)を決める
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災害エリア外の第三者を「連絡集約窓口」にすると、家族間の安否情報が一か所に集まる
内閣府防災が推奨する「家族の連絡計画」の基本。連絡係の電話番号を全員が暗記または携帯している
家族全員の電話番号を暗記または紙に書いて携帯する
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スマホが壊れた・電池切れの場合でも連絡できるようにするため
子どもの習い先・祖父母の番号も含め、緊急連絡カードを作って財布に入れておく
学校・職場の緊急連絡・引き渡しルールを確認する
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学校や保育園には独自の引き渡しルールがある。誰が迎えに行けるか事前登録が必要な場合も
最新の緊急連絡先を学校・職場に登録してあるか確認する
一時集合場所・広域避難場所・学校や職場の避難先など、家族が合流するための場所を複数設定します
自宅近くの第一集合場所を決める(一時集合場所)
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自宅から徒歩5〜10分圏内の公園・学校・公民館など。自治体指定の「一時避難場所」が最適
実際に現地を歩いて確認しておく。子どもも場所を把握していること
自宅から離れた第二集合場所を決める(広域避難場所)
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第一集合場所が使えない場合や大規模火災時のため。自治体指定の「広域避難場所」を確認
第一・第二集合場所の名称・住所・連絡先を全員で共有する
学校・保育園からの避難先・引き渡し場所を確認する
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子どもが在校・在園中に被災した場合の引き渡しルールは学校によって異なる
学校の「学校防災計画」や「引き渡しカード」を事前に受け取っておく
職場・勤務先での避難場所・待機ルールを確認する
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大規模災害時は一斉帰宅抑制のため職場待機が基本(東京都帰宅困難者対策条例等)
職場の防災マニュアルで「帰宅困難時の待機場所」「備蓄食料の場所」を確認
自宅・学校・職場周辺のハザードマップを確認する
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洪水・土砂災害・津波・地震のリスクエリアを把握し、安全な避難経路を確認
国土交通省「重ねるハザードマップ」(https://disaportal.gsi.go.jp)で複数の災害リスクを一括確認できる
自宅から集合場所までの避難ルートを実際に歩いて確認する
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地図だけでは危険個所(ブロック塀・崖・細い路地)がわからない。複数ルートを把握しておく
子どもと一緒に歩いて確認するのが最も効果的
自治体指定の避難所(指定避難所)の場所を確認する
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自宅が損壊した場合の避難先。避難所の名称・場所・収容可能人数を把握
自治体のウェブサイトまたは防災マップで「指定緊急避難場所」「指定避難所」の違いも確認
子どもの迎え・非常袋の持ち出し・要配慮者のサポートなど、災害時に各自が担う役割を事前に決めます
子ども・要配慮者を迎えに行く担当者を決める
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両親が同時に離れた場所にいる場合に備え、迎え担当の優先順位を決めておく
「パパが無理ならママ、両方無理なら祖父母→隣人Aさん」のような順位付けが重要
非常持出袋を持ち出す担当者を決める
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避難時の混乱で誰も持ち出さない事態を防ぐ。重量配分も決めておく
非常袋は玄関近くに置き、全員がどこにあるか知っていること
高齢者・要支援者のサポート担当者を決める
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高齢の親や障がいのある家族がいる場合は、避難の手順と担当者を決めておく
「避難行動要支援者名簿」への登録を自治体に確認する(消防庁推奨)
ペットの避難担当と避難先を決める
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避難所はペット同伴不可の場合が多い。同行避難ルールと担当者を事前に決める
環境省「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」では、ペットとの同行避難が推奨されている
避難情報・ライフライン情報を収集する担当者を決める
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ラジオ・自治体アプリ・SNSで情報収集する担当を決めると混乱が減る
NHKラジオ・自治体の防災行政無線・J-ALERTが主要な情報源
近隣住民との助け合い体制を確認する
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地域の自主防災組織・町内会の活動に参加していると、いざというとき助け合える
「共助」は公助が届くまでの重要な支援網。高齢者・障がい者の安否確認役割を地域で担い合う
緊急連絡先カード・重要書類の保管場所・医療情報など、災害時に必要な情報を家族全員で共有します
緊急連絡先カードを作成して全員が携帯する
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家族の電話番号・集合場所・持病・血液型を記載したカードを財布やランドセルに入れる
子ども・高齢者・外国人家族がいる場合は特に重要。ラミネート加工で耐水性を高める
重要書類の保管場所を家族全員で共有する
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保険証・通帳・権利証などの重要書類の場所を全員が把握していると、緊急時に迅速に持ち出せる
コピーをジップロックに入れて非常袋にも保管しておく
家族の持病・常備薬・アレルギー情報を共有する
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避難所での医療支援時や救急搬送時に正確な情報が必要。本人が意識不明でも家族が対応できる
「お薬手帳」のコピーまたはスマホの写真を全員が持つ
防災連絡計画書を紙に書いて自宅に貼る
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スマホが使えない状況でも確認できるよう、集合場所・連絡順序・連絡係の番号を紙でまとめる
冷蔵庫・玄関・子ども部屋など複数箇所に貼ると忘れにくい
年1回の計画見直し・防災訓練への参加・子どもへの防災教育など、計画を最新に保つための定期活動です
年1回、防災の日(9月1日)に計画を家族で見直す
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引っ越し・転校・転職・家族構成の変化により、集合場所や連絡先が変わることがある
防災週間(8/30〜9/5)は171体験利用が可能。見直しのタイミングとして最適
地域の防災訓練・避難訓練に参加する
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実際に避難経路を歩き、避難所の場所を体で覚えることで、本番でも冷静に行動できる
多くの自治体で年1〜2回の防災訓練を実施。自治会・学校の訓練日程を確認する
子どもに災害時の行動と連絡方法を教える
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小学校高学年以上は171の使い方、集合場所、緊急連絡先を自分で実行できるようにする
絵本や防災教育アプリを使うと子どもが理解しやすい
家族の人数(大人・子ども)を設定します
災害用伝言ダイヤルの使い方や連絡優先順位を確認します
近所・遠距離の集合場所を複数設定し、記録します
リストのURLを家族全員に共有して、内容を一緒に確認しましょう
年1回(防災の日など)に連絡先・集合場所の変更がないか見直します
171にダイヤルし、「1」で録音(伝言を残す)、「2」で再生(伝言を聞く)を選択後、自宅の固定電話番号(市外局番から)を入力します。伝言は最大30秒、最大20件保存されます。体験利用は毎月1日・15日、正月三が日、防災週間(8月30日〜9月5日)に可能なので、家族で必ず練習しておきましょう。
内閣府防災では最低2か所の設定を推奨しています。自宅近くの「一時集合場所」(公園・学校等)と、大規模避難が必要な際の「広域避難場所」(自治体指定)を分けて設定します。さらに、子どもの学校・大人の職場周辺の避難場所も別途確認しておくと安心です。
優先順位は、①LINEなどSNS・メッセージアプリ(通話より繋がりやすい)、②各携帯キャリアの災害用伝言板、③NTTの災害用伝言ダイヤル171・web171、④遠方の「連絡係」への電話を経由した間接連絡、の順です。電話の音声通話は最も繋がりにくいため最後の手段にしましょう。
一般的に小学校中学年(3〜4年生)以上を目安に練習を始めると良いでしょう。「171→1か2を押す→自宅の電話番号を押す」という手順は、練習すれば10歳前後でも習得可能です。毎月1日・15日の体験利用日に実際に親子で操作練習することをおすすめします。
被災エリア外に住む、信頼できる親戚・友人が理想です。重要なのは「災害エリア外」であること。同じ市区町村や隣接エリアの人では、同様に被災している可能性があります。事前に役割をお願いし、家族全員が連絡係の電話番号を暗記または携帯しておくことが必要です。
最低でも年1回、防災の日(9月1日)前後に家族で見直すことを内閣府防災が推奨しています。引っ越し・転校・転職・家族構成の変化(誕生・独立・介護開始等)があれば、その都度更新してください。スマホの連絡先が変わった場合も緊急連絡先カードの更新を忘れずに。
大人・子どもの人数を設定するだけで、緊急連絡カードの枚数や各自の役割アイテムが自動的に必要数で表示されます。家族構成に合わせた計画確認が可能です。
災害用伝言ダイヤル171の練習、集合場所の複数設定、役割分担、緊急連絡先カード作成まで、家族の防災連絡計画に必要なすべてのステップをカテゴリ別に整理しています。
URLを共有するだけで家族全員が同じリストを確認・チェック可能。「パパが171練習済み」「ママが集合場所確認済み」のように進捗を見える化して計画を確実に完成させましょう。