在宅介護を始めるにあたって、住環境の安全性を見直すことは非常に重要です。高齢者の家庭内事故の多くは転倒によるもので、段差・滑りやすい床・手すりの不足が主な原因です。このチェックリストでは、在宅介護に必要な住環境整備の項目を、居室・トイレ・浴室・廊下・玄関など場所別に整理しています。
在宅介護の住環境整備には、介護保険の住宅改修制度を活用できます。手すりの取り付け、段差の解消、床材の変更、引き戸への取り替え、洋式便器への取り替えなどが対象となります。改修費用の支給には事前申請が必要ですので、工事前に必ずお住まいの市区町村に申請してください。また、介護用ベッドや車いすなどの福祉用具は、介護保険を利用してレンタルできるものもあります。ケアマネジャーに相談して、必要な用具を検討しましょう。
List Withでチェックリストを作成すれば、家族やケアマネジャーと共有しながら整備項目を確認できます。業者との打ち合わせ時にもスマホで確認でき、対応済みの項目をチェックしていくことで、漏れのない環境整備が可能です。
場所別に必要な整備項目を確認
介護用ベッドの導入を検討する
1
高さ調節・背上げ機能付きのベッドは介護負担を軽減します。介護保険でレンタルできる場合があります
ベッド柵・手すりの設置
1
転落防止とベッドからの起き上がり補助に
ベッド周りのスペースを確保する
1
車いすの移乗やポータブルトイレの設置に必要。片側に60cm以上のスペースが望ましい
寝室の照明を改善する
1
夜間のトイレ移動に備え、足元灯やセンサーライトを設置しましょう
寝室の床材を確認する
1
滑りにくいクッションフロアへの変更も検討。介護保険の住宅改修の対象になる場合があります
ナースコール・呼び出しベルの設置
1
本人が家族を呼べるようにワイヤレスチャイムなどを設置しましょう
トイレに手すりを設置する
1
立ち座りの補助に必須。L字型手すりが使いやすいです。介護保険の住宅改修の対象です
トイレの段差を解消する
1
すりつけ板やミニスロープで段差を解消。介護保険の住宅改修の対象です
便座の高さを調整する
1
補高便座を取り付けると立ち座りが楽になります
和式トイレの洋式化を検討する
1
和式の場合は洋式への変更を検討。介護保険の住宅改修の対象です
ポータブルトイレの設置を検討する
1
夜間のトイレ移動が困難な場合、ベッドサイドに設置できます。介護保険で購入費用の一部が支給される場合があります
浴室に手すりを設置する
1
浴槽の出入りと洗い場での立ち座りに必須。介護保険の住宅改修の対象です
浴室の滑り止め対策をする
1
滑り止めマットの設置や、床材の変更を検討しましょう
シャワーチェアを用意する
1
座ったまま身体を洗えます。高さ調節ができるものが便利です
浴槽台・バスボードの設置を検討する
1
浴槽のまたぎが困難な場合に。腰掛けてから足を入れられます
浴室ドアの改修を検討する
1
内開きドアは緊急時に開かなくなる危険あり。引き戸や折れ戸への変更が望ましいです。介護保険の住宅改修の対象です
洗面所の段差を解消する
1
廊下に手すりを設置する
1
移動動線に沿って連続した手すりを設置すると安全です。介護保険の住宅改修の対象です
廊下の幅を確認する
1
車いすの使用を想定する場合、78cm以上の幅が必要です
廊下の段差を解消する
1
部屋と廊下の段差は小さなスロープで解消できます
廊下にセンサーライトを設置する
1
夜間のトイレ移動時の転倒防止に効果的です
階段に手すりを設置する
1
両側への設置が理想。少なくとも片側には必ず設置しましょう
階段に滑り止めを取り付ける
1
玄関に手すり・式台を設置する
1
靴の脱ぎ履きと段差の昇降に。式台を置くと段差を小さくできます
玄関にベンチ・椅子を設置する
1
座って靴を脱ぎ履きできるようにしましょう
玄関アプローチにスロープを設置する
1
車いす利用の場合に必要。勾配は1/12以下が望ましいです
玄関の照明を改善する
1
センサーライトで自動点灯にすると便利です
車いすの必要性を検討する
1
介護保険でレンタルできます。ケアマネジャーに相談しましょう
歩行器・歩行補助杖の利用を検討する
1
介護保険でレンタルできるものがあります
移乗ボード・リフトの必要性を検討する
1
ベッドから車いすへの移乗が困難な場合に
体圧分散マットレスを検討する
1
褥瘡(床ずれ)予防に効果的。介護保険でレンタルできる場合があります
火災対策を確認する
1
火災警報器の設置・電磁調理器への切り替え・消火器の設置を確認しましょう
緊急通報装置の設置を検討する
1
お住まいの市区町村で緊急通報装置の貸与・助成を行っている場合があります
動線上の障害物を除去する
1
電源コード・カーペットの端・小さな家具など、つまずきの原因を取り除きましょう
各部屋の温度差を減らす
1
ヒートショック防止のため、トイレ・浴室・脱衣所の温度差を小さくしましょう
自宅の各場所の安全性を確認します
チェックリストで必要な整備項目を特定します
介護保険の住宅改修制度を活用できるか確認します
優先度の高い場所から順番に整備を進めます
要介護・要支援の認定を受けた方が、自宅に手すりの取り付け・段差解消・床材の変更・引き戸への取り替え・洋式便器への取り替えなどの改修を行う際に、費用の一部が介護保険から支給される制度です。改修前に市区町村への事前申請が必要です。具体的な支給額や手続きについてはお住まいの市区町村にご確認ください。
まずはトイレと浴室の手すり設置、廊下や居室の段差解消から始めるのがおすすめです。これらは転倒リスクが最も高い場所で、比較的少ない費用で大きな効果が得られます。ケアマネジャーや理学療法士に自宅を見てもらい、優先順位を相談しましょう。
介護用ベッド・車いす・歩行器などは、介護保険を利用してレンタルできるものがあります。ポータブルトイレ・シャワーチェアなどは介護保険で購入費用の一部が支給される場合があります。いずれもケアマネジャーに相談して、適切な福祉用具を選びましょう。
大家さんの許可があれば可能です。ただし、退去時の原状回復が条件になる場合があります。手すり設置のように壁に穴を開ける工事と、置き型の福祉用具(シャワーチェアや滑り止めマット等)では対応が異なります。まずは大家さんに相談し、ケアマネジャーにも代替案を聞いてみましょう。
ヒートショックは急激な温度変化で血圧が変動し、心臓や血管に負担がかかることです。脱衣所やトイレに暖房器具を設置する、浴室暖房を利用する、入浴前に浴室をシャワーで温めるなどの対策が有効です。冬場は居室と他の部屋の温度差を5℃以内に抑えることが推奨されています。
はい、List Withでリストを作成して家族と共有できます。離れて暮らすご家族とも整備状況をリアルタイムで確認し合え、「トイレの手すり設置済み」などの進捗を共有できます。業者への相談時にもスマホでリストを確認しながら話を進められます。
居室・トイレ・浴室・廊下・玄関など場所別に必要な整備項目を整理。どこから手をつけるか迷わずに進められます。
チェックリストを家族やケアマネジャーと共有して、整備方針を相談しながら進められます。業者との打ち合わせにも活用できます。
住宅改修の業者と打ち合わせる際も、スマホでリストを確認しながら必要な工事を相談できます。