デイサービス(通所介護)は要介護認定を受けた方が日中に通う介護保険サービスで、入浴・食事・機能訓練・レクリエーションを半日または1日単位で受けられます。利用が始まると毎朝の送り出し準備が日課になりますが、「今日は入浴日か」「薬は分包したか」「連絡帳を書き忘れていないか」と直前に慌てがちです。忘れ物があると入浴を受けられなかったり服薬が中断したりするため、前日夜に準備して当日朝は詰めるだけの状態にしておくのが理想です。
準備で最も重要なのがすべての持ち物へのフルネーム記名です。施設では同じようなタオルや肌着が一度に何十枚も集まるため、姓+名で大きく記入しないと取り違えが頻発します。布製品はアイロン式の名前シール、プラスチック類は油性マジック、曲面のあるコップや入れ歯ケースは耐水ラベルが便利です。薬は1回分(昼食後など)ずつ分包し、服用日・氏名・服用時間を袋に明記したうえで薬ケースや連絡帳ポケットに入れて職員へ手渡します。お薬手帳のコピーも添えておくと、処方変更時に施設看護職員が把握しやすくなります。
忘れやすいのは連絡帳・バスタオル・上履きの3点です。特に連絡帳は家族から施設への情報伝達の要で、起床時の体温・血圧・食事量・排泄・睡眠・気になる様子を記入しておくと、バイタルチェックや活動内容の判断材料になります。バスタオルは施設で用意される場合と持参の場合があり、入浴日だけ必要な施設もあるため、契約時の重要事項説明書や「持ち物のしおり」を再確認しましょう。利用料は介護保険1割負担の場合で要介護度・サービス提供時間により変動し、これに食費(実費)やおやつ代が別途加算されます。正確な金額は事業所・地域区分・加算の有無で変わるため、契約時にサービス利用票で確認してください。
持ち物は施設ごとに大きく異なります。この記事は一般的な目安であり、最終的には担当ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)および利用予定の事業所から配布される「持ち物のしおり」に従ってください。バスタオル・シャンプー類・紙パンツ・食事用エプロン等は「施設で用意」「自己負担で購入」「自宅から持参」と事業所によって扱いが分かれ、指定銘柄がある場合もあります。不明点は契約前の見学・重要事項説明の段階で確認しておくと、利用開始後のトラブルを防げます。
通所開始の前日は、衣類・下着・タオル類・薬・連絡帳・着替え袋(汚れ物用ビニール)を通所バッグにまとめ、朝は体温測定と連絡帳記入だけで送り出せる状態にしておくのが確実です。家族で交代で準備する場合は、チェックリストを共有しておけば誰が担当しても同じ品質で送り出せます。施設から配布される「個別の持ち物のしおり」と必ず突き合わせて、指定品の過不足がないかを週1回見直しましょう。
持ち物を確認してチェックリストを作成
施設と家族の情報共有に欠かせない書類一式。特に連絡帳はバイタル・体調・気になる様子を記入し、当日朝の状態を施設職員へ伝える命綱です
連絡帳
1
体調・食事・排泄など施設との情報共有に必須。朝の体温を測ってから記入しましょう
起床時バイタル・睡眠・食事量・排便・気になる症状を具体的に。帰宅時は施設記入欄を家族で確認し主治医報告に活用
介護保険被保険者証(コピー)
1
契約・利用料金計算の根拠となる。要介護度や有効期限の確認のため施設が原本またはコピーを預かります
初回利用時に必要。要介護度の区分変更や有効期限の更新時は必ず差し替える
健康保険証(コピー)
1
通所中に体調急変で受診する際に必要。マイナ保険証の場合も資格確認書や記号番号の控えを用意
施設に預ける場合もあり。保険者変更時は差し替えを忘れずに
緊急連絡先カード
1
体調急変時に家族へすぐ連絡が取れるように。第一連絡先(主介護者)と第二連絡先を記載
連絡先変更時は施設へ速やかに再提出。かかりつけ医と既往歴も併記しておくと救急搬送時に役立つ
入浴や食事で汚れた際の着替え、機能訓練に適した動きやすい服。すべてにフルネーム記名が必須で、取り違え防止の最優先ポイントです
着替え一式(すべてに記名)
1セット
入浴後や汚れた場合の着替え用。上下セットで用意しましょう
機能訓練で動きやすい伸縮素材が適する。ボタンよりマジックテープや前開きが着脱しやすい
下着(記名)
1枚
失禁や入浴後に汚れることがあるため予備が必須。肌着とパンツを組み合わせてセットで用意すると便利
名前は洗濯タグではなくウエストゴム近くなど外から見える位置にも記入すると取り違え防止に
上履き・室内履き(記名)
1
滑りにくく脱ぎ履きしやすいもの。施設によって指定あり
かかとを踏まないタイプで転倒予防。ソールに名前を大きく書くか刻印する
靴下(記名)
1足
機能訓練や歩行時の転倒防止に。床での立ち上がり動作がある施設では滑り止め付きが安全です
履き口のゴムが強すぎないもの。浮腫がある方はゆったりめを選ぶ
帽子
1
屋外レク(散歩・園芸・外食など)で熱中症や日射病を予防。夏場は通気性の良いもの、冬はニット帽で保温
屋外活動の有無は事業所・季節で異なる。契約時に外出レクの頻度を確認してから用意
施設により提供範囲が異なるため、契約時の持ち物しおりを必ず確認。高齢者は入浴後の乾燥が激しく、保湿ケアが肌トラブル予防に直結します
バスタオル(記名)
1
入浴後の体をしっかり拭くために必要。大判サイズ(90×160cm 前後)だと肩からかけて保温しやすい
施設で用意される場合や有料レンタルの場合あり。必ずケアマネ・事業所に確認。入浴日のみ必要な施設も
フェイスタオル(記名)
2枚
洗髪時・手洗い・食後の口元拭きなど用途が多く、1日の中で複数回使うため2枚あると安心
端にフルネームを油性マジックで記入。色や柄を家庭内で統一すると持ち帰り後の整理が楽
シャンプー・ボディソープ
1
アレルギーや肌質(乾燥・かゆみ)がある場合は使い慣れた製品を使うのが安全。医師から指定薬用品がある場合は必須
施設に常備されている場合が多い。持参の要否は事業所に確認し、ボトルに記名して個別管理
保湿クリーム・ローション
1
高齢者は皮脂分泌が減り入浴後の乾燥でかゆみ・湿疹が出やすい。入浴後5分以内に塗布すると保湿効果が高い
医師処方の外用薬がある場合は連絡帳で塗布方法を明記。チューブ・容器に記名を
服薬・口腔ケア・排泄ケアに関わる重要アイテム。薬は1回分ずつ分包し服用時間を明記、口腔ケア用品は誤嚥性肺炎予防に直結します
薬(1回分を分包・記名)
1
昼食後の薬がある場合。1回分ずつ分けて日付と名前を記載しましょう
薬剤師に相談して一包化してもらうと渡し間違いを防げる。頓服・座薬は別封筒にし、用法を連絡帳と口頭で職員に伝達
お薬手帳(コピー)
1
服薬中の薬・アレルギー歴・副作用歴を施設看護師が把握するために必須。急変時に救急搬送先でも活用されます
処方変更時は必ず当日のうちに差し替えと口頭申し送り。電子お薬手帳の場合はスクリーンショットを印刷
紙パンツ・尿取りパッド(記名)
3枚
日中のトイレ間隔や水分摂取量で必要枚数が変動。漏れや交換遅れを防ぐため、普段より1〜2枚多めが安心
必要な方のみ。施設指定銘柄や吸収量(2回分・4回分等)の指定がある場合あり。事業所に必ず確認
ポケットティッシュ
1
食事前後・鼻かみ・咳エチケットなど使用頻度が高い。ウェットティッシュも併用すると口元や手指の清拭に便利
ポケットに入れやすい小分けタイプ。ウェットティッシュはノンアルコールだと肌に優しい
歯ブラシ・入れ歯ケース(記名)
1
昼食後の口腔ケアは誤嚥性肺炎予防に直結。入れ歯の方はケース・洗浄剤も一式
歯ブラシの柄と入れ歯ケースの両方にフルネーム記入。洗浄剤や義歯安定剤は施設で預かり可能か確認
マスク
2枚
送迎車内や集団活動での感染予防に。高齢者は感染症重症化リスクが高く、予備を含め2枚以上が安心
耳掛けが緩いと外れやすいので顔サイズに合うものを。感染症流行期は事業所の方針を確認
水分補給と食事介助に必要なアイテム。高齢者は脱水に気づきにくいため、飲みやすい水筒や必要に応じてとろみ対応の準備を
水筒・ペットボトル飲料(記名)
1
こまめな水分補給に。高齢者は喉の渇きを感じにくく脱水に気づきにくいため、飲みやすい形状を選ぶ
嚥下機能低下がある方はとろみ対応の飲料や専用コップを。ストロー付き・軽量タイプが扱いやすい
食事用エプロン(記名)
1
手の震えや嚥下機能低下で食べこぼしがある方の衣類汚れ防止に。撥水素材や使い捨てタイプだと洗濯負担を減らせます
必要な方のみ。施設で用意される場合もあるため事業所に確認。洗い替え2枚あると衛生的
通所バッグ・汚れ物入れ・補装具など毎日の持ち運びに関わるもの。杖や補聴器など身体機能を補う道具は記名と予備電池も忘れずに
通所用バッグ(大きめ・記名)
1
持ち物をまとめて入れられる大きさのもの。入浴日はタオル類が入る容量が必要
両手が空くリュック型は送迎時に安全。底面と持ち手の両方に記名を
ビニール袋(汚れ物入れ用)
3枚
入浴後の濡れたタオルや汚れた衣類を入れるために。失禁時にも必須
透けない色付きや防臭タイプだと帰宅時に中身が見えず安心。3〜5枚の予備を常備
眼鏡・補聴器(ケース付き・記名)
1
視力・聴力の補助は活動参加の質を左右する必需品。補聴器は予備電池(空気電池は開封後1〜2週間で消耗)も持参
入浴時に外すため紛失防止にケースを必ず用意。補聴器はケースに名前を彫るか耐水ラベルで記名
杖・歩行器
1
使い慣れた福祉用具が本人に最適化されているため、施設での歩行訓練や移動で転倒リスクを下げられます
使用している場合。柄の見やすい位置に記名、滑り止めゴムの摩耗を月1回確認。介護保険レンタル品は事業所と共有
趣味の道具(塗り絵・編み物など)
1
自由時間や集団レクが合わない日の過ごし方として、慣れた趣味は認知機能維持や情緒安定に効果的
施設と相談のうえ、刃物・細かい部品・紛失で困るものは避ける。袋ごと記名して道具一式を管理
デイサービスは「ケアマネジャーへの相談 → 事業所選び → 契約 → 持ち物準備 → 利用開始」の順で進めます。相談開始から実際の利用まで概ね2〜4週間が目安ですが、要介護認定の状況や事業所の空き状況で前後します。手続きの具体的な段取りや自治体差は、必ず担当ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)および地域包括支援センターに確認してください。
契約時に配布される「個別の持ち物のしおり」と基本リストを照合し、施設指定品(バスタオル要否、個人ロッカー品目、指定銘柄のパッド、入浴用シャンプー等)を追加・削除します
入浴のある曜日はバスタオル・フェイスタオル2枚・着替え・保湿ケアを追加。昼食後服薬がある方は1回分を分包してお薬手帳コピーと共に用意します
布製品はアイロン式シール、プラスチック類は油性マジック、曲面はラミネート耐水ラベル。姓+名で大きく、外から見える位置に記入して取り違えを防ぎます
一包化・日付氏名明記・薬ケース投入の手順と、起床時バイタル・食事量・排便・気になる症状の記入項目を家族間で決め、誰が担当しても同じ品質で申し送りできるようにします
朝は体温測定・連絡帳記入・薬投入のみで送り出せる状態にします。汚れ物用ビニール袋と予備下着を最下段に入れておくと失禁時にも慌てずに済みます
はい、すべての持ち物にフルネーム(姓+名)の記名が必須です。施設では同じようなタオルや肌着が一度に何十枚も集まり、洗濯・入浴後の配布で取り違えが頻発するためです。布製品はアイロン式の名前シール、プラスチック類は油性マジック、コップや入れ歯ケースなど曲面のあるものは耐水ラベルが剥がれにくく便利です。姓だけでは同姓の利用者と区別がつかないので必ず名まで書きましょう。
基本は上下1セット+下着1セットで十分ですが、入浴がある日は入浴後用に必ず1セット追加で持参します。失禁や食べこぼしで汚れる可能性がある方は下着とズボンを1〜2枚多めに入れると安心です。施設によっては「常に予備2セットをロッカーに保管」等の独自ルールがある場合もあるので、契約時の重要事項説明書や持ち物のしおりで指定枚数を確認してください。
昼食後など通所中に服用する薬は、薬剤師に相談のうえ1回分ずつ分包(一包化)してもらうのが安全です。袋には服用日・氏名・服用時間を明記し、薬ケースや連絡帳ポケットなど職員が受け取りやすい場所に入れて渡しましょう。お薬手帳のコピーを添えると処方内容と照合できます。頓服薬や座薬を預ける場合は必ず連絡帳に用法を記載し、職員に口頭でも伝えてください。処方変更や服薬中止があった場合はその日のうちに申し送ることが重要です。
バスタオル1枚・フェイスタオル2枚・着替え一式(下着含む)・保湿クリーム・替えのパッドが基本セットです。シャンプー・ボディソープは多くの施設で常備されていますが、アトピーや乾燥肌で使い慣れた製品がある方、医師から指定された薬用品を使う方は必ず持参しましょう。汚れた下着やタオルを持ち帰るためのビニール袋も必需品です。入浴頻度(週2〜3回が一般的)は契約時に決まるので、カレンダーで入浴日を共有しておくと準備漏れを防げます。
上履き・歯ブラシ・使いかけの保湿クリーム・洗面用品などは、個人ロッカーに保管してもらえる施設が多いです。ただし紛失・取り違えリスクがあるため必ず記名し、何を預けているかは家族も把握しておきましょう。一方で現金・キャッシュカード・アクセサリー・印鑑などの貴重品は、盗難・紛失時のトラブル防止のため持ち込まないのが原則です。高額な補聴器や眼鏡も、使用時以外は自宅保管が基本ですが、日常使用品はケース付きで預けるのが安全です。
朝の体温・血圧・脈拍(測定している場合)・睡眠時間・食事量・排便の有無・服薬状況・気になる症状(せき、痛み、転倒など)を記入します。職員はこれを見て当日の入浴可否・活動参加度・バイタル測定頻度を判断するため、家族からの申し送りはできるだけ具体的に書きましょう。夕方の帰宅時には施設から活動内容・食事量・排泄・特記事項が記入されて戻ってくるので、翌朝の主治医報告や服薬管理に活用できます。
介護保険の自己負担(1〜3割)に加え、食費・おやつ代などが実費で別途加算されるのが一般的です。自己負担額は要介護度・サービス提供時間(3〜4時間/5〜7時間/7〜9時間等)・事業所規模・地域区分・各種加算(入浴介助・個別機能訓練・送迎等)の組み合わせで大きく変わります。正確な金額は利用する事業所の重要事項説明書・運営規程とサービス利用票で確認してください。制度改定で単価が変更される可能性があるため、最新情報は厚生労働省や担当ケアマネジャーに確認しましょう。
要介護認定を受けたあと、担当ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)に相談してケアプランに通所介護を位置付けてもらうのが起点です。その後、候補事業所の見学・体験利用で本人と施設の相性を確認し、重要事項説明を受けて契約します。契約時に「持ち物のしおり」や緊急連絡先・健康状態の情報提供書を提出し、送迎ルート・曜日・時間帯を調整してから初日利用となります。相談から利用開始まで概ね2〜4週間が目安ですが、自治体や事業所の空き状況で変わります。
はい、List Withでチェックリストを共有すれば、家族の誰が準備しても同じ基準で送り出せます。主介護者が体調を崩した日や、きょうだいで交代介護する場合でも、スマホでリストを開けば何をどこに入れるかが一目でわかります。施設から配布される「個別の持ち物のしおり」の指定品をリストに追加しておけば、担当者が変わっても漏れが出にくくなります。
忘れるとその日のケアに直結する「入浴日のタオル」「昼食後の分包薬」「フルネーム記名」を漏れなく確認。前日夜に詰めるだけで朝の送り出しが時短になります。
主介護者が不在の日や、きょうだいで交代する場合でも、スマホでリストを開けば同じ基準で送り出せます。連絡帳の記入項目もリスト化して共有できます。
バスタオルの要否・紙パンツの指定銘柄・入浴用品の自己負担など、事業所ごとに異なる持ち物をリストに追加・削除して、その施設専用のチェックリストに育てられます。