ホスピスや緩和ケア病棟への入院が決まると、「何を持っていけばいいのか」「一般的な入院と何が違うのか」と戸惑う方やご家族は少なくありません。緩和ケア病棟は痛みや苦痛を和らげ、穏やかに過ごすことを目的とした病棟です。一般病棟と比べて生活環境が重視され、ご本人らしく快適に過ごせるよう配慮されています。そのため、持ち物も「治療に必要なもの」だけでなく「こころの安らぎにつながるもの」を意識して準備することが大切です。
入院時には主治医からの診療情報提供書(紹介状)が必須です。事前指示書(リビングウィル)を作成している場合は必ず持参しましょう。医療チームが本人の意思を把握する重要な手がかりになります。衣類はゆったりとしたパジャマを中心に、体温調節しやすい羽織ものを用意します。体調の変化に備えてストロー付きコップがあると横になったまま水分補給ができて便利です。また、多くの緩和ケア病棟では家族の付き添いや面会時間に配慮があるため、付き添いのご家族用の準備も併せて確認しておくとよいでしょう。
List Withでチェックリストを家族と共有すれば、離れて暮らすご家族とも持ち物の準備状況を確認し合えます。入院準備は精神的にも負担が大きい時期ですが、やるべきことをリストで可視化し、家族で分担しながら進めることで安心して入院の日を迎えられます。
家族と共有して準備を分担しましょう
診療情報提供書(紹介状)
1
緩和ケア病棟への入院には主治医からの紹介状が必須です。事前に主治医に依頼しておきましょう
健康保険証・後期高齢者医療証
1
入院手続きに必要です。高齢受給者証がある場合も併せて持参しましょう
限度額適用認定証
1
高額療養費制度の現物給付を受けるために必要。事前に加入している健康保険に申請しておきましょう
事前指示書(リビングウィル)
1
作成している場合は必ず持参。延命治療や緩和ケアに関する本人の意思を医療チームに伝える重要な書類です
お薬手帳・服用中の薬
1
現在服用中のすべての薬を薬袋ごと持参。お薬手帳で処方内容を正確に伝えられます
診察券
1
印鑑
1
入院契約書や同意書への捺印に必要です
パジャマ・寝衣(前開きタイプ)
3セット
点滴や処置がしやすい前開きタイプが便利。ゆったりしたサイズを選びましょう
施設でレンタルできる場合もあるため、事前に確認しましょう
下着
5枚
カーディガン・羽織もの
2
病室は空調が効いていますが、体感温度は日によって変わります。体温調節に重宝します
上履き(かかとのあるもの)
1
転倒防止のため、スリッパではなくかかとのある滑りにくい靴を。普段から履き慣れたものがおすすめです
歯ブラシ・歯磨き粉
1
タオル・バスタオル
5枚
レンタルできる施設もあるため事前に確認しましょう
シャンプー・ボディソープ
1
施設で用意がある場合もあります。使い慣れたものがあれば持参しましょう
保湿クリーム・リップクリーム
1
病室は乾燥しやすいため、肌や唇のケアに。無香料タイプが周囲への配慮になります
入れ歯ケース・洗浄剤
1
入れ歯の紛失防止のためケースは必須。ケースに記名しておきましょう
入れ歯を使用している場合に持参しましょう
ティッシュペーパー(ボックスタイプ)
2箱
入院中は頻繁に使うため、ボックスタイプが便利です
ストロー付きコップ
1
横になったまま水分補給ができます。体調がすぐれないときに重宝します
延長コード
1
病室のコンセントはベッドから遠いことが多く、スマホの充電や音楽プレーヤーの使用に必須です
ビニール袋
5枚
使用済み衣類の仕分けやゴミ袋代わりに。複数枚あると便利です
イヤホン
1
音楽やテレビの視聴時に。同室の方への配慮にもなります
少額の現金(小銭含む)
1
自動販売機やコインランドリー用に。多額の現金や貴重品の持ち込みは避けましょう
家族写真・思い出の写真
1
ベッドサイドに飾ることで安心感につながります。お気に入りの写真立てがあれば一緒に
音楽プレーヤー・好きな音楽
1
好きな音楽はリラックスや痛みの緩和に効果的。スマホに好きな曲をダウンロードしておくのもおすすめです
お気に入りのブランケット・ひざ掛け
1
使い慣れた肌触りのよいブランケットがあると安心感が増します。施設に持ち込み可能か確認しましょう
本・雑誌・趣味のもの(塗り絵・手芸など)
1
体調のよい時間帯の気分転換に。軽くて手に持ちやすいものがおすすめです
宗教・信仰に関するもの
1
お守り、数珠、聖書、経本など、心の拠り所となるものがあれば持参しましょう
アロマオイル・お気に入りの香り
1
好きな香りはリラックス効果があります。同室の方がいる場合やアレルギーの観点から、使用可否を必ず施設に確認しましょう
ホスピス・緩和ケア病棟への入院に必要な持ち物を確認します
持ち込み可能なものやレンタル品について入院先に問い合わせます
リストを家族と共有し、買い出しや準備を分担して進めます
準備できたものからチェックを入れ、入院当日に最終確認します
はい、緩和ケア病棟への入院には主治医からの診療情報提供書(紹介状)が必須です。入院を検討し始めたら、早めに主治医に相談して紹介状の作成を依頼しましょう。施設によっては緩和ケア外来の受診が事前に必要な場合もあります。
基本的な入院用品(保険証、パジャマ、洗面用具など)は一般入院と同じです。ホスピス・緩和ケア病棟では、生活の快適さが重視されるため、お気に入りの写真や音楽プレーヤー、使い慣れたブランケットなど、こころの安らぎにつながるものを持参される方が多いです。事前指示書(リビングウィル)がある場合は忘れずに持参しましょう。
多くの緩和ケア病棟では、寝衣やタオルのレンタルサービス(CSセットなど)を利用できます。日額定額制で洗濯の手間が省けるため、ご家族の負担軽減にもなります。レンタルの有無や費用は施設によって異なるため、入院前に確認しましょう。
緩和ケア病棟では家族の付き添いに配慮があり、簡易ベッドや家族控室が用意されている施設もあります。付き添いの方は着替え、洗面用具、軽食、スマホの充電器などを準備しましょう。付き添いのルールや設備は施設ごとに異なるため、事前に確認してください。
緩和ケア病棟の入院費用は健康保険が適用され、高額療養費制度の対象です。自己負担額は所得区分によって異なりますが、限度額適用認定証を事前に申請しておくと窓口での支払いが自己負担限度額までに抑えられます。差額ベッド代(個室料)が別途かかる場合もあるため、入院前に施設に確認しましょう。
安全上の理由から、はさみ・ナイフ・ライターなどの危険物、電気ポット・電気毛布などの電化製品は持ち込みが制限される場合があります。生花の持ち込みが禁止されている施設もあります。持ち込み可能なものは施設によって異なるため、入院前に確認しましょう。
一般的な入院リストとは異なり、事前指示書や心の安らぎにつながるアイテムなど、ホスピス・緩和ケア病棟ならではの持ち物を網羅しています。
書類・衣類・日用品から心のケアまで、カテゴリ別に整理。入院先への確認事項もリスト内でわかるので、問い合わせ漏れも防げます。
リストを家族と共有すれば、離れて暮らすご家族とも買い出しや準備の進捗を確認し合えます。精神的な負担が大きい時期だからこそ、協力して準備を進められます。