警察庁の統計によると、住宅への侵入窃盗の最大の原因は「無締り(無施錠)」で全体の約47%を占め、次いで「ガラス破り」が約30%と続きます。「少しの外出だから」と鍵をかけずに出かけたり、窓の補助錠を設置していなかったりと、意外に多くの家庭で防犯の盲点が存在します。このチェックリストは、鍵の強化・窓の補助錠・センサーライト・留守中の対策など、外部からの侵入防止に特化した対策を体系的に確認できます。家庭内事故防止(火災報知器・消火器・家具の転倒防止など)のチェックは「家の安全点検 チェックリスト」をご活用ください。
侵入窃盗犯が侵入をあきらめる目安は「5分以内に入れないと判断した場合」とされており(警察庁・国交省の官民合同会議の基準)、この「5分」を意識した対策が有効です。玄関はワンドア・ツーロック(1ドアに2錠以上)でピッキングや不正開錠に時間をかけさせ、窓にはCPマーク(防犯性能の高い建物部品)付きの補助錠や防犯フィルムを全面貼りすることでガラス破りを困難にします。センサーライトを侵入されやすい箇所に設置すると、不審者に「防犯意識の高い家」と認識させる抑止効果が期待できます。
家族でチェックリストを共有して「玄関まわりはパパ」「窓は全部ママ」「留守中の確認は一緒に」と分担すれば、見落としなく家全体の防犯対策を確認できます。対策の優先順位を話し合い、まず手軽にできることから始めるきっかけにしてください。
戸建て・マンションを選んで対策項目を表示
玄関ドアの錠前確認(本錠)
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ピッキングに強いディスクシリンダーやロータリーディスクシリンダー錠への交換を検討。古いピン錠は弱い
CPマーク(防犯性能の高い建物部品認定)付きの錠前が推奨
玄関ドアの補助錠(ワンドア・ツーロック)
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1ドアに2錠あると侵入に要する時間が2倍以上になり、空き巣の約7割が5分以内に入れない家をあきらめる
本錠と離れた位置に設置するとより効果的。後付けタイプも市販あり
ドアチェーン・ドアガード
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訪問者確認時の不意の押し込み侵入を防ぐ。チェーン式より強度の高いバー式ドアガードも有効
サムターンカバー・ガードプレート
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ドアに穴を開けて内側のサムターンを回す「サムターン回し」を防ぐ。警察庁が対策部品として推奨
広角ドアスコープ(ドアビューワー)
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来訪者を安全に確認。スコープカバー付きなら外からの「逆のぞき」も防止できる
スマートロック・電子錠の検討
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物理的な鍵の紛失リスクを減らし、遠隔での施錠確認が可能。オートロック機能で閉め忘れ防止
勝手口・裏口の鍵確認
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勝手口は道路から見えにくく空き巣に狙われやすい。玄関と同様にワンドア・ツーロックが理想
窓のクレセント錠の動作確認
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ガタつきや緩みがある鍵は簡単に外れる。全窓を確認し、ぐらつくものは交換または補修を
1階・2階の窓に加え、普段開けない窓も確認
窓の補助錠(クレセント錠に追加)
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ガラスを割ってクレセント錠を回す手口への対策。補助錠があると窓を開けられても侵入しにくい
後付け簡単な挟み込みタイプや、レールに嵌めるタイプが市販。1〜2階の全窓に設置が理想
窓ガラスへの防犯フィルム貼り付け
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侵入手口2位の「ガラス破り」への最有効対策。CPマーク付きフィルムを窓全面に貼ることで破壊に5分以上かかるようになる
部分貼りは効果が薄い。施工は防犯フィルム施工技能者に依頼するとCPマーク認定を受けられる
引き戸・雨戸の補助錠
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引き戸はレールから外す「持ち上げ外し」での侵入も多い。内側に補助錠やストッパーを追加する
シャッター・格子の活用
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防犯シャッターや格子は最も強固な窓の防犯対策。留守時や就寝時に閉める習慣をつける
玄関まわりのセンサーライト
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不審者が近づくと点灯し威嚇・抑止する。侵入口付近に設置することで「防犯意識の高い家」をアピール
ソーラー式は工事不要だが曇天時に弱い。AC式はより安定した光量
裏庭・駐車場のセンサーライト
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死角になる裏庭や駐車場は侵入の狙い目。センサーライトで照らすと下見・侵入のリスクを下げられる
テレビインターホン・カメラ付きインターホン
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顔を確認してから応答でき、録画機能付きは犯行の抑止・証拠にもなる。不審者の下見対策に効果的
スマホ連携タイプは外出中でも確認・応答できる
防犯カメラの設置
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設置するだけで侵入抑止効果が高い。録画機能があるダミーでないものを。外から見える位置への設置が重要
玄関・駐車場・裏口など侵入口を広くカバーできる位置に設置
窓・ドアのセンサーアラーム
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開放・衝撃を感知して警報音を鳴らす。安価で設置が簡単なものが市販されており、窓への補助錠と併用で効果大
外出時の全窓・全ドアの施錠確認
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侵入窃盗の約47%は無施錠が原因(警察庁統計)。短時間の外出でも必ず施錠する。チェックリストで確認を習慣化
在宅に見せるカーテン・ブラインドの工夫
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カーテンを全閉めにすると留守の証拠になる。レースカーテンのまま外から生活感が見えるようにすると効果的
タイマー式照明の設置
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帰宅時間に合わせて部屋の照明が自動点灯し在宅を装う。毎日同じ時刻だと見抜かれるため、ランダム設定が理想
旅行・長期不在時の新聞・郵便物の対策
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郵便受けがいっぱいになると留守がバレる。新聞販売店へ一時停止連絡、郵便局に不在届(最長30日保管)を提出
旅行中のSNS投稿を控える
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「旅行中」の投稿は空き巣に留守を知らせるリスク。旅行の思い出は帰宅後にまとめて投稿するのが安全
近隣への不在連絡
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警察庁調査で空き巣が侵入をあきらめる最大の理由は「近所の人に声をかけられた」こと。日頃の近隣関係が重要
ホームセキュリティサービスの検討
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センサー感知と警備員の駆けつけを組み合わせたサービス。長期不在が多い家庭や一人暮らしの方に特に有効
死角をなくす植栽の管理
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玄関・窓周りの茂みや高い生け垣は侵入者が身を隠す場所に。定期的な剪定で死角を減らす
防犯砂利の敷設
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踏むと大きな音がする砂利を玄関・裏庭・窓下に敷く。工事不要で侵入を察知できる最も低コストな外構対策
フェンス・門扉の施錠確認
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フェンスや門扉の錠が壊れていると侵入の糸口に。錆びやガタつきも定期的に確認
はしご・脚立などの道具を外に出しっぱなしにしない
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はしごや脚立は2階への侵入に悪用される。使用後は必ず施錠できる場所に保管する
防犯ステッカー・セキュリティシールの掲示
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ホームセキュリティ加入や防犯カメラ設置を示すステッカーは侵入抑止効果がある。玄関ドアや窓に掲示
郵便ポスト・宅配ボックスのセキュリティ
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個人情報が入った郵便物の窃盗(なりすまし犯罪の入口)を防ぐ。鍵付きポストか宅配ボックスが理想
戸建てかマンションかを選択します。住宅タイプによって確認すべき防犯対策が変わります
各カテゴリの対策項目を確認し、実施済みのものにチェックを入れます
リストを家族と共有し、担当を決めて対策漏れを防ぎます
未実施の項目を確認し、コストと効果を考慮して優先順位をつけて対策を進めましょう
警察庁の統計では、一戸建て住宅は「窓」からの侵入が最多で、手口は「ガラス破り」と「無施錠(無締り)」が大半を占めます。マンション等の共同住宅では「表出入口(玄関)」の無施錠も多いです。窓の補助錠・防犯フィルム、そして施錠を徹底する習慣が最優先の対策です。
1つのドアに2つ以上の錠前を設置することです。施錠が2つあると侵入に要する時間が2倍以上かかるため、空き巣の抑止に効果的です。警察庁も推奨しており、補助錠を本錠と離れた位置に設置するとより効果が高まります。
窓ガラスの全面に貼る必要があります。クレセント錠周辺だけに部分的に貼っても、より広い範囲を割られて侵入される可能性があります。CPマーク付きの防犯フィルムを全面施工すると、破壊まで5分以上かかるようになります。
はい、多くの対策が賃貸でも実施可能です。後付け式の補助錠(両面テープや挟み込みタイプ)、センサーアラーム、センサーライト(ソーラー式)は工事不要で取り付けられます。補助錠の設置は貸主に確認が必要な場合があるので、事前に確認しましょう。
玄関・勝手口・駐車場・裏庭など侵入されやすい箇所、特に暗くなりやすい死角に設置するのが効果的です。光量はより明るいもの(500ルーメン以上が目安)を選び、乾電池式より安定したAC式またはソーラー式がおすすめです。
「留守だと悟らせないこと」が最重要です。新聞の一時停止・郵便局への不在届(最長30日保管)、タイマー式照明での在宅演出、SNSでの旅行投稿の帰宅後まとめ投稿が特に有効です。近隣に不在を伝えておくと、不審者を発見した際に連絡してもらえます。
警察庁・国土交通省・経済産業省が参加する「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が認定した建物部品です。「侵入まで5分を超える」性能を満たした錠前・ガラス・シャッター・防犯フィルムなどに付与されるCPマークが目印です。防犯グッズを選ぶ際の信頼できる基準として活用してください。
戸建て・マンションを選ぶだけで、住宅タイプに合った防犯対策項目が表示されます。マンションのベランダ侵入対策から、戸建ての裏庭・外構対策まで漏れなく確認できます。
鍵の強化・窓対策・センサー照明・留守中の対策・外構環境の5カテゴリで、外部侵入を防ぐあらゆる観点を網羅。どのカテゴリから手をつければいいかも一目でわかります。
リストを家族全員で共有し、「玄関まわりはパパ」「窓の補助錠はママ」「留守中の対策は二人で」と分担できます。対策の進捗も一緒に確認できるので、家族全員で防犯意識を高められます。