ダブルケアとは、育児と介護を同時に担う状態を指します。内閣府の調査によると、ダブルケアを行う人は全国で約25万人と推計されており、晩婚化・晩産化の影響で今後さらに増加が見込まれます。育児も介護も待ったなしの状況が重なるため、一人で抱え込むと心身の負担が極めて大きくなります。
ダブルケアラーが知っておくべき重要なポイントは、育児支援と介護支援は別々の制度として併用できるということです。子ども・子育て支援新制度による保育所の利用と、介護保険サービスのデイサービスやショートステイは同時に利用でき、それぞれの窓口で申請します。また、ファミリー・サポート・センターの援助と訪問介護を同じ日に利用することも可能です。さらに、介護休業(通算93日)・介護休暇(年5日)と育児休業は、条件によっては組み合わせて利用できる場合もあります。
ダブルケアは夫婦や家族全体の課題です。List Withでチェックリストを共有して、「今週の保育園の持ち物」と「介護サービスの予定」を一緒に管理し、パートナーや兄弟姉妹と役割分担を明確にしましょう。
家族と共有して育児と介護を分担しましょう
ダブルケアの相談窓口を確認する
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地域包括支援センター、子育て世代包括支援センターの両方で相談できます。ダブルケアであることを伝えましょう
育児支援と介護支援の併用が可能か確認する
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保育所の利用と介護保険サービスは別制度のため、それぞれ申請すれば併用できます
介護を理由とした保育所優先入所の可否を確認する
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「同居親族の介護」は保育の必要性の認定事由の一つです。市区町村の保育課に確認しましょう
ファミリー・サポート・センターを確認する
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子どもの送迎や預かりを地域の支援者に依頼できる相互援助制度。介護の用事がある日に活用できます
ダブルケアラー向けの支援団体・コミュニティを探す
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同じ状況の人と情報交換できる場があると心強い。実用的な両立のコツも得られます
NPOや自治体主催の交流会を確認しましょう
保育所・認定こども園の利用を確保する
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日中の育児負担を軽減する最重要サービス。介護との両立の必要性を申請時に伝えましょう
一時保育・病児保育を確認する
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介護の急な用事や通院同行時に利用。事前登録が必要な施設が多いため早めに手続きを
学童保育・放課後子ども教室を確認する
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小学生の子どもがいる場合、放課後の預かり先を確保しましょう
子どものショートステイ(短期入所生活援助)を確認する
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介護の緊急対応時など、一時的に子どもを安全に預けられる手段として把握しておくと安心です
保護者の病気や介護等の理由で一時的に子どもを預けられる制度。市区町村の子育て支援課に確認してください
デイサービス・デイケアの利用を検討する
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日中の介護負担を軽減。子どもの保育時間と合わせることで自分の時間を確保できます
ショートステイの利用を検討する
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子どもの行事、体調不良時など、介護に手が回らない日に活用しましょう
訪問介護の利用時間を調整する
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子どもの送迎時間帯にヘルパーに来てもらうなど、育児の予定と組み合わせて効率化
ケアマネジャーにダブルケアの状況を伝える
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育児と並行していることを伝えれば、それを考慮したケアプランを作成してもらえます
勤務先の柔軟な働き方の制度を確認する
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テレワーク、フレックスタイム、時短勤務など、利用できる制度を人事部門に相談しましょう
介護休業・介護休暇の取得条件を確認する
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介護休業は対象家族1人につき通算93日まで3回に分割取得可能。介護休暇は年5日(2人以上は年10日)
育児休業の延長・分割取得を確認する
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育児休業と介護休業は別の制度。条件によっては組み合わせて利用できる場合があります
介護休業給付金・育児休業給付金を確認する
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休業中の経済的な補償制度。それぞれ雇用保険から支給されます。ハローワークに確認しましょう
パートナーと育児・介護の分担を話し合う
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どちらか一方に負担が集中しないよう、具体的なタスクと時間帯で分担を決めましょう
兄弟姉妹と介護の役割を分担する
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育児を抱えていることを伝え、介護の負担を公平に分担しましょう
育児・介護・仕事の週間スケジュールを作成する
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保育園の予定、デイサービスの日程、仕事の予定を一覧にして管理しましょう
緊急時の対応計画を立てる
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子どもの急な発熱と介護の緊急事態が重なった場合の対応を事前に決めておきましょう
自分だけの時間を確保する
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育児も介護も24時間対応になりがち。週に数時間でも自分のための時間を意識的に作りましょう
相談できる専門窓口を把握する
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地域包括支援センター、子育て相談窓口、よりそいホットライン(0120-279-338)など、つらい時に相談できる先を確認しておきましょう
レスパイト(休息)の方法を検討する
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介護のショートステイと子どもの一時保育を同時に利用し、まとまった休息を取ることも大切です
育児と介護それぞれの状況と利用中のサービスを確認します
併用できる育児支援・介護支援の制度をチェックします
パートナーや兄弟姉妹とリストを共有して役割を分担します
子どもの成長や要介護度の変化に応じて対応を見直します
育児と介護を同時に担う状態のことです。内閣府の推計では全国で約25万人がダブルケアの状態にあります。晩婚化・晩産化により、子育て世代が親の介護に直面するケースが増加しています。
はい、育児支援と介護支援は別々の制度なので併用できます。例えば、子どもの保育所利用と親のデイサービス利用は同時に可能です。ファミリー・サポート・センターと訪問介護の同日利用もできます。それぞれの窓口で申請手続きを行ってください。
「同居親族の介護」は、子ども・子育て支援法における保育の必要性の認定事由の一つです。介護の状況を証明する書類を添えて申請することで、保育の必要性が認められる可能性があります。詳しくはお住まいの市区町村の保育課にご相談ください。
介護については地域包括支援センター、育児については子育て世代包括支援センター(利用者支援事業)に相談できます。どちらの窓口でもダブルケアの状態であることを伝えると、両方の支援につなげてもらいやすくなります。また、NPOや自治体主催のダブルケアラー交流会で同じ状況の方と情報交換することもできます。
法律上、介護休業と育児休業は別の制度です。同時期に両方の事由がある場合の取扱いは、育児・介護休業法の規定や勤務先の就業規則によります。勤務先の人事部門に個別の状況を相談し、最適な休業の取り方を検討してください。
育児支援と介護支援の両方の制度をカテゴリ別に整理。併用可能な制度を漏れなく確認し、使える支援を最大限活用できます。
パートナーや兄弟姉妹とチェックリストを共有し、育児・介護・仕事のタスクを分担。一人に負担が集中するのを防げます。
保育園、デイサービス、通院、仕事の予定を整理。重なるタスクを可視化して、限られた時間を有効に使えます。