旅行や出張でペットシッターにお世話を依頼するとき、トラブルの最大要因は「伝え漏れ」です。フードの計量、散歩ルート、薬の飲ませ方、苦手な物音への反応まで、普段世話をしていない人に任せるには想像以上に多くの情報共有が必要になります。口頭で説明したつもりでも「聞いていない」となり、シッティング中の体調不良やストレス行動、最悪の場合は脱走事故につながるケースも少なくありません。
引き継ぎ情報の「鉄板5カテゴリ」は、食事・水/お世話の基本(散歩・トイレ・遊び)/健康・医療/緊急連絡先/生活習慣・性格 の5つです。まずこの5カテゴリを漏れなく埋めるのが基本。フードは「朝・夕それぞれ○グラム、付属スプーン○杯」のように計量単位まで具体化し、薬がある場合は薬名・用量・タイミング・飲ませ方(フードに混ぜる/ピルポケット/口を開けて投与)まで書き出します。かかりつけ動物病院は「病院名・住所・電話・診療時間」に加え、夜間・休日の救急動物病院の連絡先もセットで伝えると安心です。
犬と猫ではシッターに伝えるべき内容が大きく異なります。犬は散歩ルート・所要時間・リードの引き方の癖・他犬や人への反応・拾い食いの有無などが中心。所要時間は小型犬で1回20〜30分×2回、中〜大型犬で1回30〜60分×2回が目安です。猫はトイレ掃除のタイミング・猫砂のブランド・よく隠れる場所・触られて嫌がる部位・玄関や窓からの脱走リスクなどが中心。どちらも「人見知りをするか」「雷やインターホンが苦手か」「多頭飼いで相性の悪い組み合わせがあるか」といった性格情報が、初対面のシッターが落ち着いて対処するための判断材料になります。
よくある失敗は、鍵の受け渡しと帰宅日時の共有があいまいなまま出発してしまうケースです。暗証番号式のキーボックスを玄関ドアノブやフェンスに設置すれば、当日の受け渡し不要で期間終了後に番号を変更でき安全。ホームセンターやネット通販で2,000〜5,000円で購入できます。料金相場は1回の訪問(30〜60分)あたり3,000〜5,000円、1日2回訪問で1週間依頼すると4〜7万円が目安。交通費(500〜1,000円)・早朝深夜料金・年末年始やGW・お盆などの繁忙期加算(1.2〜1.5倍)が発生することも事前に確認しておきましょう。ペット保険の証券番号と保険会社連絡先 も添えておくと、緊急受診時の立て替え・精算がスムーズに進みます。
情報量が多い分、口頭説明だけで完璧に伝えるのはほぼ不可能です。書面のチェックリストを渡してシッターが現地で何度でも参照できる状態にするのが最も確実で、家族全員が同じリストを共有しておけば旅行先から遠隔で質問に答える手間も減らせます。出発の1週間前までに一度仕上げ、お試しシッティングや前日の最終確認で細部を詰めていきましょう。
犬・猫を選んで必要な引き継ぎ項目を確認
フードの種類・量・時間は体調を左右する最重要項目。ブランド名・商品名・計量単位(グラム/付属スプーン○杯)まで具体化し、アレルゲン・NGフード・おやつルールも書面で明示する。
フードの種類・ブランド名
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いつもと違うフードは消化不良・下痢の原因。常備フードのブランド名・商品名・保管場所を書面で伝える
開封済み袋の残量も記録しておくと、滞在中の買い足し判断がスムーズ
1回の食事量(グラム数)
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目分量は過食・拒食の原因。必ず計量カップや付属スプーンの杯数で指定する
例:朝20g(付属スプーン1杯)、夕方20g。子犬・シニア・療法食はパッケージ記載の体重別量を明記
食事の時間・回数
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決まったリズムが崩れるとストレスで吐き戻しや便秘を起こしやすい
例:朝7時・夕方18時の2回。子犬・シニアは3回以上に分ける場合あり
水の交換タイミング・場所
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夏場は食器内で雑菌が繁殖しやすい。1日2回以上の交換が目安
食器の設置場所(リビング・寝室など複数ある場合は全て)と自動給水器の有無も伝える
おやつの種類・あげる量・タイミング
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人の食べ物・チョコ・玉ねぎなどNG食材を口にしないよう明文化する
「1日2個まで」「お散歩から帰ったご褒美」などルールがある場合は具体的に
食物アレルギー・NGフード
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アレルゲン(鶏肉・小麦・牛乳など)は命に関わる。過去の症状も合わせて共有
他の家族のごはんを盗み食いしやすい子は、食事時間の動線も伝える
フード・おやつの保管場所
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シッターが迷わず取り出せるよう、保管場所と予備の在庫位置を明示
冷蔵保存の療法食がある場合は「冷蔵庫の○段目」まで記載
犬は散歩ルート・所要時間・他犬への反応、猫はトイレ掃除・猫砂ブランド・脱走リスクが中心。種別で伝える内容が大きく変わるため、quickConfig で表示項目が自動的に切り替わる。
散歩ルート・時間帯
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いつもの道は犬の安心材料。トイレスポットや迷惑になりやすい家の位置も伝える
地図アプリのスクリーンショットや手書きマップがあると◎。雨天時の短縮ルートも用意
散歩の所要時間・頻度
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小型犬は1回20〜30分×2回、中〜大型犬は1回30〜60分×2回が目安
シニア犬や関節疾患がある子は時間短縮の指示を明記
リードの引き方・歩き方の癖
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引っ張り癖・拾い食い癖はシッターの怪我や中毒事故につながる。事前共有が必須
ハーネス推奨か首輪でOKか、伸縮リードの使用可否もセットで伝える
他の犬・人・子どもへの反応
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苦手な相手との遭遇は吠え・噛みつきトラブルの原因。距離の取り方を事前に共有
例:「大型犬を見たら方向転換」「子どもには友好的だが驚きやすい」
うんち袋・マナー用品の場所
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散歩時のマナー用品(袋・水・消臭スプレー)の保管場所を明示
使用後の処理方法(自宅で破棄か外のゴミ箱か)も合わせて伝える
遊びの時間・好きなおもちゃ
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運動不足はストレス行動(無駄吠え・引っかき)の原因。短時間でも発散の時間を確保
犬:「ボール遊び10分」。猫:「猫じゃらしで5〜10分×1日2回」。ひも類の誤飲に注意
ブラッシング・お手入れの頻度
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長毛種・換毛期は毎日必要。毛玉予防と皮膚トラブルの早期発見にもつながる
使用ブラシの種類と保管場所、爪切り・耳掃除の頻度(シッターに依頼するか)も明記
家の鍵の受け渡し方法
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キーボックス利用が最も安全。当日受け渡しは時間ロスと紛失リスクの原因
暗証番号式のキーボックス(2,000〜5,000円)を玄関ノブやフェンスに設置し、シッティング後に番号変更
投薬ミスや持病の見落としは命に関わる。薬名・1回量・投与タイミング・飲ませ方を一式で伝え、悪化のサイン(嘔吐回数・元気のなさ)と受診判断の基準もセットで共有する。
薬の名前・用量・投与タイミング・飲ませ方
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投薬ミスは命に関わる。薬名・1回量・時刻・方法を一式で明文化する
例:「○○錠1日2回(朝夕食後)、ピルポケットに入れて与える」。飲み忘れ時の対応も記載
持病・悪化のサイン・対処法
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心疾患・腎臓病・てんかん等の持病がある場合、発作時の初動対応を共有
例:「嘔吐3回以上・ぐったりして動かない場合はすぐ病院へ」
環境アレルギー・皮膚トラブル
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ハウスダスト・花粉・特定の素材で皮膚炎が出る子は、洗剤や敷物の変更を避ける
ノミ・ダニ・フィラリア予防の状況
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滞在期間中に投薬タイミングが来る場合は、投与日と薬の場所を伝える
例:「毎月○日、首筋に滴下。薬は冷蔵庫のドアポケット」
ワクチン・健康診断の記録
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受診時に病院側が接種履歴を確認するため、ワクチン証明書のコピーを用意
狂犬病・混合ワクチン接種日、最終健康診断日を記載
飼い主+代替連絡先2名、かかりつけ医、夜間救急、保険情報までを1枚にまとめる。旅行中の通信事情(海外の時差・利用可能アプリ)も考慮して、連絡手段を複数用意する。
飼い主の連絡先(電話・メール・SNS)
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旅行中に繋がりやすい手段を複数用意する。海外なら時差と利用可能アプリも明記
LINE・WhatsApp・Messenger等、現地で使える連絡手段を優先
緊急連絡先(飼い主以外・2名以上)
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飼い主不通時の代替判断者を2名以上確保する。家族・親族・近所の信頼できる人
受診判断や自宅対応の権限を誰に委ねるか事前合意しておく
かかりつけ動物病院の情報
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病院名・住所・電話・診療時間・担当医名を記載。事前に「代理受診の可能性あり」と伝えておく
カルテ番号があればスムーズ。支払い方法(現金・カード)も確認
夜間・休日救急動物病院
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かかりつけ医が閉まる時間帯の受診先。自宅から30分圏内の施設を調べておく
電話番号と住所、診療時間(平日夜・土日祝)を明記
ペット保険の情報
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緊急受診時に保険適用があれば立て替え額が抑えられる
保険会社名・証券番号・コンタクトセンター電話番号・請求方法(窓口精算か後日請求か)
人見知り・苦手なトリガー・立入禁止エリアなど、シッターが安全に過ごすための判断材料。多頭飼いの相性や報告頻度の希望も含め、初対面でも迷わない行動指針を整える。
性格・接し方のコツ
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人見知り・触られて嫌な部位・甘え方などを共有し、初対面でのストレスを最小化
例:「最初は距離を置いて声かけのみ」「お腹と尻尾は触らないで」
寝る場所・寝る時間
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いつもの就寝場所でないと夜鳴き・粗相につながる
ケージ派か自由派か、消灯時間、寝室への立ち入り可否も記載
入ってはいけない部屋・開けてはいけないドア
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浴室・キッチン・ベランダなど事故リスクのある場所を明示
観葉植物(ユリ科は猫に有毒)や薬の保管場所など具体的な危険物も合わせて
苦手なもの・怖がるものと対処法
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雷・花火・掃除機・インターホンなどのトリガーとパニック時の対処法をセットで
例:「雷が鳴ったらクローゼットに隠れるので無理に出さない」「インターホンは鳴らさない」
多頭飼いの相性・食事分離の必要性
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相性の悪い組み合わせがある場合、食事・遊び・就寝を分ける指示が必須
個体の見分け方(首輪の色・模様)と薬を飲んでいる子・いない子の区別方法も
報告の頻度・方法の希望
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訪問ごとの写真・動画・テキスト報告のどれを希望するか事前合意で双方の負担を減らす
例:「訪問ごとに写真1枚+短文」「1日1回まとめて」。見守りカメラ運用中ならその旨も
犬・猫を選択すると、種別に応じた必要項目(犬=散歩ルート・他犬反応、猫=トイレ掃除・脱走対策)が自動表示。不要な項目を外してシンプルに保ちます
「朝20g(付属スプーン1杯)」のようにグラム数や杯数で指定。薬は薬名・1回量・投与タイミング・飲ませ方を一式で記入し、ピルポケットなど現物も用意
病院名・住所・電話・診療時間に加え、夜間・休日救急動物病院も記入。かかりつけ医に「代理受診の可能性あり」と事前連絡しておくと受診がスムーズ
2,000〜5,000円のキーボックスを玄関に設置すれば当日受け渡し不要。訪問ごとの写真報告か1日1回まとめてか、連絡手段と時差もあわせて合意
出発1週間前までにリストを仕上げ、30〜60分のお試しで飼い主同席の実演。ペットの反応と家の動線を把握してもらうと本番のトラブルが激減します
フードの種類・量・時間、水の交換、トイレの処理方法、かかりつけ動物病院の連絡先、飼い主の連絡先の5項目が最低限です。これに加え、犬なら散歩ルートと所要時間、猫ならトイレ掃除のタイミングと猫砂ブランドは必須。持病や投薬がある場合は、薬名・1回量・投与タイミング・飲ませ方(フードに混ぜる/ピルポケット等)を具体的に記載し、悪化のサイン(食欲低下、嘔吐3回以上、ぐったりしている等)と対応を合わせて共有しましょう。口頭だけでは必ず抜けが出るため、書面のチェックリストを渡すのが確実です。
旅行本番の前に、30〜60分のお試しシッティングを1回依頼することを強くおすすめします。ペットとシッターの相性を確認でき、シッター側も家の間取り・鍵・ペットの性格を把握できるため本番のトラブルが激減します。初回訪問時は飼い主同席で散歩やごはんの様子を実際に見てもらうのが理想。鍵の受け渡し方法、清掃用品の保管場所、緊急時の判断権限(通院判断を委ねるか)、損害賠償保険の加入有無も事前に確認しましょう。個人契約が不安な場合は、身元確認と保険加入が必須となっている法人運営のサービスを選ぶと安心です。
1回の訪問(30〜60分)あたり3,000〜5,000円が相場で、1日2回訪問を1週間依頼すると4〜7万円程度が目安です。これに交通費(500〜1,000円)、早朝・深夜料金、投薬や通院代行などのオプション料金が加算される場合があります。犬の散歩は1回30分〜1時間が基本で、延長は15分ごとに500〜1,000円の追加が一般的。年末年始・GW・お盆などの繁忙期は1.2〜1.5倍の加算があることも多いため、契約前に必ず料金表と繁忙期加算の有無を確認しましょう。
暗証番号式のキーボックス(ダイヤル式の鍵保管庫)を玄関ドアノブやフェンスに設置する方法が最も安全です。シッティング期間のみ暗証番号を伝え、終了後に番号を変更すれば合鍵を作られるリスクもありません。ホームセンターやネット通販で2,000〜5,000円程度で購入できます。信頼できるペットシッター業者は損害賠償保険への加入と身元確認を行っているため、個人契約で鍵を預けるのが不安な場合は法人運営サービスの利用も検討を。動物取扱業の登録番号(自治体への登録義務あり)が公開されているかも選定の判断材料になります。
シッターに訪問ごとの写真1〜2枚と短い報告テキストの送付を依頼するのが一般的です。見守りカメラ(ペットカメラ)を設置している家庭では、カメラの操作方法と撮影範囲をシッターに共有しておくとお互いに安心です。報告の頻度は「訪問ごと」か「1日1回まとめて」かを事前に決めておくと、シッターの負担と飼い主の安心感のバランスが取れます。海外旅行中は時差と利用可能なアプリ(LINE・WhatsApp・Messenger等)を事前に伝え、返信できない時間帯も共有しておくとお互いストレスなく過ごせます。
普段の環境を変えたくない・多頭飼いで移動が大変・猫や高齢ペット・持病があり投薬が必要なケースはシッターが向いています。逆に留守宅の防犯に不安がある、10日以上の長期不在、ペットが常時の見守りを必要とする場合はペットホテルが適しています。費用面では1週間以内ならシッターの方が安くなることが多く、2週間以上になるとホテルの方が割安になるケースもあります。猫は環境変化のストレスが特に大きいため、基本的にはシッター推奨。判断軸はペットの性格(環境変化への耐性)と不在期間の長さです。
事前に「受診判断をシッターに一任するか、必ず飼い主に確認するか」を決めておきます。飼い主に連絡がつかない時間帯がある場合は、シッター判断で受診できるよう簡易な委任状(氏名・連絡先・治療費上限の目安額など)を用意すると安心です。かかりつけ動物病院には「シッティング期間中に○○さんが代わりに連れて行く可能性あり」と事前連絡し、診察・支払いのフローを確認しておきましょう。夜間・休日救急動物病院の連絡先とペット保険情報も引き継ぎリストに必ず含めます。
多頭飼いでは「個体の見分け方(首輪の色・模様の特徴)」「相性の悪い組み合わせがあるか」「食事を分ける必要があるか」「薬を飲んでいる子と飲んでいない子の区別」が重要です。特に食事時は他の子のフードを横取りするトラブルが多いため、別部屋で食べさせる、食べ終わるまで見守るなどのルールを明確に。性格や年齢の違いで散歩・遊び時間を個別に確保する必要がある場合も、スケジュール表で伝えましょう。療法食やサプリの飲み分けがある場合は、誤投与を防ぐため食器の色や場所を固定しておくと確実です。
薬の現物(または写真)を見せて、1回量・投与タイミング・飲ませ方(ピルポケット・フードに混ぜる・口を開けて投与等)を実演で共有するのが最も確実です。薬の保管場所、残量、飲み忘れ時の対応方針(何時間以内なら遅れて与えてよいか)もあわせて記載を。かかりつけ医に「預けている間に体調変化があった場合の対応」を事前相談し、診察券のコピーとカルテ番号をシッターに渡しておくと受診がスムーズ。てんかん・心疾患など発作リスクがある持病の場合は、発作時の動画を見せておくと初動対応がブレません。
引き継ぎリストは出発の1週間前までに一度仕上げるのが理想です。この時点でシッターに共有しておくと、お試しシッティングや事前訪問時にリストを見ながら具体的な質問ができます。3日前までにフード・猫砂・ペットシーツ・薬などの消耗品の在庫を確認し、滞在期間+3日分の余裕を持って補充。前日に最終更新(直近の体調、帰宅日時の再確認、鍵の最終受け渡し方法)を行い、出発当日はシッターに「開始しました」の合図を送れる状態にしておくと旅行中も安心して過ごせます。
ペットの種類を選ぶだけで、犬は散歩ルート・他犬への反応・リードの癖、猫はトイレ掃除・猫砂ブランド・脱走リスクなど、種別固有の項目が自動で表示。重複や抜けを防げます。
食事・水/お世話/健康・医療/緊急連絡先/生活習慣・性格の鉄板5カテゴリで、投薬や夜間救急、ペット保険の証券番号など忘れがちな情報までカバーします。
URLを送るだけでシッターに引き継ぎ内容を共有。家族とも同じリストを見られるため、旅行先から遠隔で質問に答える手間も減らせます。