生命保険や医療保険は、加入時の状況に合わせて設計されています。しかし、結婚・出産・住宅購入・子どもの独立・退職など、ライフステージが変わると必要な保障額も大きく変化します。加入したまま放置していると、保障が不足して万一のとき家族が困る場合や、逆に過剰な保障に保険料を払い続けている場合があります。金融庁も「公的保険制度の保障内容を理解したうえで、必要に応じた民間保険に加入することが重要」と示しており、定期的な見直しが欠かせません。
保険の見直しでは、まず公的保障(遺族年金・高額療養費制度・傷病手当金など)でカバーされる金額を把握し、そのうえで民間保険で補うべき不足分を計算する「必要保障額」の考え方が基本です。たとえば遺族基礎年金は子のある配偶者に年額約100万円(子1人の場合)が支給され、会社員であれば遺族厚生年金も上乗せされます。住宅ローンを組む際に加入する団体信用生命保険(団信)も見落としがちな保障です。こうした公的保障・既加入の保障と民間保険の重複を洗い出すことで、保険料の適正化と過不足のない保障設計が可能になります。
保険料の目安として、一般的に手取り収入の5〜10%程度が適正とされています。生命保険文化センターの調査では、年間払込保険料の平均は世帯あたり約37万円(月約3万円)です。この金額より大幅に多い場合は、保障の重複や過剰加入の可能性があります。逆に少なすぎる場合は、万一の保障が不足していないか確認が必要です。
List Withなら、保険見直しのチェック項目を夫婦・家族で共有し、「保険証券の整理はパートナーに」「公的保障の確認は自分で」と分担して進められます。保険の見直しは情報整理が肝心です。チェックリストを活用して、ライフステージに合った最適な保障を一緒に見つけましょう。
ライフステージを選んで確認項目をチェック
加入中の保険証券をすべて集め、保障内容・保険料・特約を一覧表にまとめる。勤務先の団体保険や福利厚生も確認する
加入中の保険証券をすべて集める
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生命保険・医療保険・がん保険・学資保険・個人年金など、家族全員分の証券を一か所にまとめましょう
各保険の保障内容を一覧表にまとめる
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保険の種類・保障額・保険期間・特約・保険料・払込期間を書き出すと重複や不足が見えてきます
保険会社のマイページや契約内容確認サービスで最新情報を確認できます
勤務先の福利厚生・団体保険を確認する
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会社の団体生命保険や弔慰金制度があれば、個人で加入する死亡保障を減らせる可能性があります
転職・退職時に団体保険は失効する場合が多いので注意
保険料の年間総支払額を計算する
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家計に占める保険料の割合を把握。一般的に手取り収入の5〜10%が目安とされています
特約の内容を確認する
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主契約に付いている特約が現在のニーズに合っているか確認。不要な特約は解約で保険料を削減できます
契約者貸付の利用状況を確認する
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貯蓄型保険の契約者貸付を利用中の場合、返済状況によっては解約返戻金に影響します
遺族年金・高額療養費制度・傷病手当金など公的保障でカバーされる金額を把握し、民間保険で補うべき不足分を明確にする
遺族年金の受給見込額を確認する
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遺族基礎年金は子のある配偶者に年額約80万円+子の加算。会社員は遺族厚生年金も上乗せされます
ねんきんネットで受給見込額を試算できます。制度変更の可能性があるため、最新情報は日本年金機構の公式サイトで確認してください
高額療養費制度の自己負担限度額を確認する
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医療費の自己負担には月額上限があり、一般的な所得の方で月額約8万円程度。民間医療保険の必要額に影響します
所得区分によって上限額が異なります。制度の詳細は厚生労働省の公式サイトで確認してください
傷病手当金の受給条件を確認する
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会社員・公務員は病気やケガで休業した場合、給与の約2/3が最長1年6か月支給されます
国民健康保険の被保険者(自営業者等)は原則として対象外です
障害年金の受給要件を確認する
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病気やケガで障害が残った場合に支給される公的年金。就業不能保険の必要性を判断する材料になります
団体信用生命保険(団信)の保障内容を確認する
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住宅ローン加入時の団信で死亡・高度障害時にローン残債がゼロになるため、死亡保障額を減額できる可能性があります
遺族の生活費・教育費・住居費の総額から遺族年金・配偶者収入・貯蓄を差し引いて必要保障額を算出する
遺族の生活費を試算する
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万一の場合の遺族の月額生活費を計算。現在の生活費の70%程度が目安です
子どもの教育費を試算する
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幼稚園から大学まで全て公立で約800万円、全て私立で約2,300万円が目安。進路によって大きく変わります
住居費を試算する
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持ち家で団信加入なら住居費は大幅に減少。賃貸の場合は家賃を長期間見込む必要があります
必要保障額を計算する
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必要保障額=遺族の支出総額−遺族の収入総額(遺族年金・配偶者の収入・貯蓄・退職金等)
保険会社の必要保障額シミュレーションツールを活用すると便利です
死亡保障・医療保障・がん保障の過不足と重複を確認。定期保険と終身保険のバランスもライフステージに応じて調整する
死亡保障額の過不足を確認する
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必要保障額と現在の死亡保障額を比較。過剰な場合は減額、不足の場合は増額を検討します
医療保障の内容を確認する
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入院日額・手術給付金・通院保障の内容を確認。高額療養費制度を踏まえると、入院日額5,000〜10,000円が一般的な目安です
がん保障の内容を確認する
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がん治療は通院が主流に移行。入院給付金だけでなく、一時金や通院給付金の有無を確認しましょう
重複している保障がないか確認する
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複数の保険で同じリスクに備えている場合、保障を整理して保険料を節約できます
特に入院保障・がん保障・三大疾病保障は重複しやすいポイントです
定期保険と終身保険のバランスを確認する
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子育て期は定期保険で大きな保障を確保し、子どもの独立後は終身保険中心に移行するのが一般的です
貯蓄型保険の継続・解約を検討する
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解約返戻金が払込保険料を下回る「元本割れ」のリスクがあります。解約は慎重に判断しましょう
払済保険への変更(保険料の払込をやめて保障額を減額して継続)も選択肢です
受取人変更・新商品との比較・FP相談・無保険期間を作らない切替手順の確認。次回の見直し時期も決めておく
保険金受取人の変更手続きをする
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ライフステージの変化(結婚・離婚・死別等)に合わせて受取人を更新しましょう
新しい保険商品と比較検討する
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保険商品は年々改良されています。同等の保障でも保険料が安くなっている場合があります
健康状態によっては新規加入が難しい場合も。既存保険の解約は新契約の成立を確認してから行いましょう
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談する
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複数の保険を横断的に見直すなら、独立系FPへの相談が有効。保険会社に属さないFPは中立的な提案が期待できます
無保険期間を作らないよう切替手順を確認する
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新しい保険の契約が成立してから古い保険を解約すること。告知義務違反が発覚すると新契約が無効になるリスクもあるため、正確な告知が重要です
見直し後の保険証券・書類を整理・保管する
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家族が万一の際にすぐ保険請求できるよう、証券の保管場所と連絡先を共有しておきましょう
次回の見直し時期を決める
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ライフステージの変化がなくても、3〜5年に一度は見直しましょう。次回の見直し予定をカレンダーに登録しておくと忘れません
保険の内容と保管場所を家族に共有する
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万一の際に家族が保険請求を行えるよう、加入保険の一覧・証券の保管場所・保険会社の連絡先を共有しておきましょう
現在のライフステージを結婚・新婚期、子育て期、子ども独立後・退職前後から選びます
ライフステージに応じた見直しポイントを確認し、必要に応じてカスタマイズします
URLを送って、夫婦・家族で確認作業を分担しましょう
保険証券の整理から必要保障額の試算まで、順番に進めてチェックを入れましょう
結婚・出産・住宅購入・子どもの独立・転職・退職といったライフステージの変化時が最適なタイミングです。大きなイベントがなくても、3〜5年に一度は保障内容と保険料のバランスを確認しましょう。保険商品も改良が進んでおり、同じ保障でも保険料が下がっている場合があります。
必要保障額は「遺族の支出総額(生活費+教育費+住居費)」から「遺族の収入総額(遺族年金+配偶者の収入+貯蓄+退職金)」を差し引いた金額です。保険会社のシミュレーションツールやファイナンシャルプランナーへの相談で具体的な金額を試算できます。公的保障で意外とカバーされている部分があるため、まず遺族年金や高額療養費制度を確認しましょう。
ライフステージの変化により必要保障額が減っている場合(住宅購入で団信に加入、子どもが独立など)、保障額を減額することで保険料を下げられます。また、重複している保障の整理や不要な特約の解約でも節約が可能です。ただし、年齢が上がると同じ保障でも保険料は高くなるため、安易な乗り換えには注意が必要です。
解約返戻金が払込保険料を下回る「元本割れ」のリスクがあります。特に契約後の早期解約では解約返戻金がほとんどない場合もあります。保障は不要だが元本割れを避けたい場合は、「払済保険」への変更(保険料の払込を中止し、保障額を減額して継続する方法)も選択肢として検討しましょう。
公的保障(遺族年金・高額療養費制度・傷病手当金等)はある程度の保障を提供しますが、すべてのリスクをカバーするものではありません。金融庁も「公的保険制度を理解したうえで、不足する部分を民間保険で補う」という考え方を推奨しています。自営業者は会社員に比べて公的保障が手薄なため、民間保険での備えがより重要です。
基本的なチェック(保障内容の棚卸し・重複確認・受取人の更新)は自分で行えます。複数の保険を横断的に見直したい場合や、必要保障額の試算が難しい場合は、独立系のファイナンシャルプランナー(FP)への相談が有効です。保険会社に属さないFPは中立的な立場から提案してくれます。
結婚・子育て・子ども独立後の3つのステージから選ぶだけで、今の自分に必要な見直しポイントが表示されます。ステージごとに異なる必要保障額の考え方も分かります。
公的保障の確認から重複保障のチェック、受取人の更新まで、見直しに必要な項目を網羅。保険の見直しで見落としがちなポイントも漏れなく確認できます。
保険証券の整理や公的保障の確認を夫婦で分担して進められます。チェックリストをリアルタイムで共有し、お互いの進捗を確認しながら見直しを進めましょう。