相続手続き 必要書類チェックリスト | 遺言あり・遺言なし別

相続手続きは、大切な方を亡くされた悲しみの中で進めなければならない複雑な手続きです。被相続人の戸籍謄本(出生から死亡まで)の取得、遺産分割協議書の作成、相続税の申告、不動産の名義変更、金融機関での口座手続きなど、多岐にわたる書類と手続きが必要になります。遺言書の有無によって手続きの流れが大きく変わるため、まずはどちらのパターンに該当するかを確認しましょう。

相続手続きには期限が定められているものがあり、特に注意が必要です。相続放棄は相続の開始を知った日から3ヶ月以内、準確定申告は4ヶ月以内、相続税の申告・納付は10ヶ月以内に行う必要があります。また、被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本の取得には、転籍や改製があると複数の市区町村に請求が必要で、想像以上に時間がかかることがあります。早めの準備が肝心です。

手続きの範囲も広く、不動産がある場合は法務局での相続登記(2024年4月から義務化)、預貯金は各金融機関への相続届の提出、有価証券は証券会社での名義変更が必要です。生命保険金の請求や住宅ローン・借入金などの負債の確認も忘れてはなりません。相続税の申告が必要な場合は税理士、不動産登記は司法書士、遺産分割で争いがある場合は弁護士など、専門家への相談も状況に応じて検討しましょう。

このチェックリストでは、遺言書あり・なしの2パターンに対応し、必要書類と手続きタスクを一覧で確認できます。相続人全員でリストを共有すれば、「戸籍謄本の取得は長男が担当」「金融機関の手続きは長女が担当」「税理士への相談は配偶者が担当」のように役割を分担し、期限のある手続きも見落とさず効率的に進められます。

相続パターン

相続パターンを選んで必要書類を確認

相続手続き チェックリスト - 必要書類・準備一覧

📜
戸籍関連書類
5点

被相続人・相続人の戸籍謄本・住民票・印鑑証明書など身分関連書類

  • 被相続人の戸籍謄本(出生から死亡までの連続したもの)

    1

    相続人を確定するために必要。転籍がある場合は複数の市区町村から取得

  • 被相続人の住民票の除票(本籍地記載のもの)

    1

    被相続人の最後の住所を証明するために必要

  • 相続人全員の戸籍謄本

    1

    相続人が現在生存していることを証明。発行から3ヶ月以内のもの

  • 相続人全員の住民票

    1

    不動産登記や金融機関の手続きで必要

  • 相続人全員の印鑑証明書

    1

    遺産分割協議書への実印押印を証明。発行から3〜6ヶ月以内のもの

🏦
財産関連書類
6点

不動産登記・金融機関残高証明・有価証券・生命保険・債務の確認書類

  • 不動産の登記事項証明書(登記簿謄本)

    任意

    1

    相続する不動産がある場合に必要。法務局で取得

  • 固定資産評価証明書

    任意

    1

    不動産の相続税評価額の算定に使用。市区町村役場で取得

  • 金融機関の残高証明書

    1

    被相続人の預貯金額を確認。死亡日時点の残高証明を各金融機関に請求

  • 有価証券の残高証明書・取引報告書

    任意

    1

    株式・投資信託等がある場合に必要。証券会社に請求

  • 生命保険の保険証券・支払通知書

    任意

    1

    生命保険金の請求手続きに必要。保険会社に連絡

  • 借入金・債務の確認書類

    任意

    1

    住宅ローン・借入金など負の財産も相続の対象。残高を確認

📝
届出・申告書類
6点

死亡届・相続税申告・不動産登記・遺産分割協議書などの届出・申告

  • 死亡届の提出を確認する

    1

    死亡を知った日から7日以内に市区町村役場に提出(通常は葬儀社が代行)

  • 相続税申告書の準備

    任意

    1

    相続開始を知った日の翌日から10ヶ月以内に税務署に申告。基礎控除額以下なら不要

    基礎控除額 = 3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数

  • 不動産の相続登記申請書

    任意

    1

    不動産を相続する場合は法務局で名義変更が必要。2024年4月から義務化

  • 金融機関の相続届(名義変更・解約)

    1

    各金融機関所定の相続届を提出。書式は金融機関ごとに異なる

  • 準確定申告書の準備

    任意

    1

    被相続人に確定申告義務がある場合、死亡から4ヶ月以内に申告

  • 遺産分割協議書の作成

    1

    相続人全員で遺産の分け方を協議し、全員が実印で署名押印

事前確認タスク
6点

相続放棄の要否・基礎控除額・財産調査・期限管理などの事前確認

  • 相続放棄の要否を確認する(期限:3ヶ月以内)

    1

    負債が多い場合は家庭裁判所に相続放棄の申述が必要。相続開始を知った日から3ヶ月以内

  • 相続税の基礎控除額を確認する

    1

    3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数。これ以下なら申告不要

  • 被相続人の全財産を調査・一覧化する

    1

    不動産、預貯金、有価証券、保険、負債などすべてをリストアップ

  • 各手続きの期限を確認する

    1

    相続放棄3ヶ月、準確定申告4ヶ月、相続税申告10ヶ月の期限管理

  • 法定相続人の範囲を確認する

    1

    配偶者は常に相続人。子→親→兄弟姉妹の順で法定相続人が決まる

  • 法定相続分を確認する

    1

    配偶者と子の場合は各1/2(子が複数なら均等割り)など、法定の割合を確認

👨‍💼
専門家相談
2点

税理士・司法書士・弁護士への相談検討タスク

  • 税理士への相談を検討する

    任意

    1

    相続税の申告が必要な場合は税理士に依頼するのが一般的

  • 司法書士への相談を検討する

    任意

    1

    不動産の相続登記は司法書士に依頼すると確実

相続手続きのスケジュールと期限

1

死亡直後〜7日以内

死亡届を市区町村役場に提出します(通常は葬儀社が代行)。死亡届と同時に火葬許可申請も行います。遺言書の有無を確認し、自筆証書遺言が見つかった場合は開封せず家庭裁判所での検認手続きが必要です(法務局保管の場合は検認不要)。

2

〜3か月以内(相続放棄の期限)

相続人の確定のため、被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本を取得します。同時に財産調査(不動産・預貯金・有価証券・負債)を進めます。負債が多い場合は家庭裁判所に相続放棄または限定承認の申述を行います。この期限を過ぎると原則として放棄できなくなります。

3

〜4か月以内(準確定申告の期限)

被相続人に確定申告義務がある場合、所得税の準確定申告を税務署に提出します。相続人全員の連名で申告するか、代表者が行います。

4

〜10か月以内(相続税申告の期限)

遺産分割協議を行い、相続人全員の合意のもと遺産分割協議書を作成します。相続財産の総額が基礎控除額を超える場合は、相続税の申告書を作成して税務署に提出・納付します。不動産の相続登記(法務局)や金融機関での口座手続きも並行して進めます。

チェックリストの使い方

1
相続パターンを選択

遺言書あり・遺言書なし(法定相続)から選択します

2
必要書類を確認

選んだパターンに合わせた必要書類リストを確認します

3
書類を準備してチェック

揃えた書類からチェックを入れていきます

4
相続人全員で共有

リストを共有して、手続きの進捗を相続人間で管理しましょう

相続手続きに関するよくある質問

一般的に、すべての手続きが完了するまでに6ヶ月〜1年程度かかります。戸籍謄本の取得に1〜2ヶ月、遺産分割協議に数ヶ月、不動産登記や金融機関の手続きにそれぞれ数週間が必要です。相続税の申告期限は10ヶ月以内ですが、早めに専門家に相談して計画的に進めることをお勧めします。

相続人を正確に確定するためです。結婚・離婚歴や認知した子どもの有無など、現在の戸籍だけでは把握できない情報を確認する必要があります。被相続人が転籍していた場合は、複数の市区町村から戸籍を取り寄せる必要があり、時間がかかることがあります。

相続財産の総額が基礎控除額(3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数)以下であれば、相続税の申告は不要です。例えば、法定相続人が配偶者と子ども2人の計3人の場合、基礎控除額は4,800万円です。ただし、小規模宅地等の特例や配偶者の税額軽減を適用する場合は、控除の結果税額がゼロでも申告が必要です。

相続人全員で話し合い、誰がどの財産を取得するかを決定し、書面にまとめます。全員が内容に合意のうえ、実印で署名押印し、印鑑証明書を添付します。相続人が一人でも欠けると無効になるため、必ず全員の参加が必要です。作成に不安がある場合は、司法書士や弁護士に相談することをお勧めします。

被相続人に借金やローンなどの負債が多く、プラスの財産より負債が上回る場合に検討します。相続の開始を知った日から3ヶ月以内に、家庭裁判所に申述する必要があります。この期間を過ぎると原則として放棄できなくなるため、早めの判断が重要です。限定承認(プラスの財産の範囲内で負債を引き継ぐ)という選択肢もあります。

はい、2024年4月1日から相続登記が義務化されました。相続により不動産を取得したことを知った日から3年以内に登記を申請する必要があります。正当な理由なく期限内に申請しない場合、10万円以下の過料が科される可能性があります。法務局で申請するか、司法書士に依頼して手続きを行いましょう。

手続きの内容によって相談先が異なります。相続税の申告が必要な場合は税理士に、不動産の相続登記は司法書士に依頼するのが一般的です。遺産分割で相続人間の意見がまとまらない場合は弁護士に相談しましょう。複数の手続きがある場合は、まず税理士または司法書士に相談すれば、必要に応じて他の専門家を紹介してもらえることが多いです。初回相談が無料の事務所もあるため、早めに相談して全体の見通しを立てることをお勧めします。

List With が選ばれる理由

📋

遺言あり・なし別に必要書類を自動表示

相続パターンを切り替えるだけで、必要な書類リストが自動で表示されます。遺言書ありなら検認手続き、なしなら遺産分割協議書など、パターン別の違いが一目瞭然です。

期限のある手続きも見落とさない

相続放棄(3ヶ月)、準確定申告(4ヶ月)、相続税申告(10ヶ月)など、期限が厳格に定められた手続きもチェックリストに含まれています。

👥

相続人全員で進捗を共有

URLを共有するだけで相続人全員が手続きの進捗を確認できます。書類の準備担当を分担し、煩雑な相続手続きを効率的に進められます。

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