お彼岸は春分の日・秋分の日を中心とした前後3日間、計7日間に行われる日本固有の仏教行事です。年に2回(春彼岸は3月、秋彼岸は9月)訪れるこの時期に、ご先祖様の供養のためにお墓参りや仏壇の供養を行うのが日本の伝統的な慣習です。お盆と並ぶ先祖供養の行事ですが、お盆のような里帰りとは異なり、お彼岸は静かに手を合わせ、ご先祖様を偲ぶ期間です。準備を怠ると、墓地に着いてからお線香を忘れたことに気づくなど、思わぬ失敗が起きることもあります。費用面では、お供え物(おはぎ・菓子折り・果物など)に3,000〜5,000円程度、仏花に500〜1,500円程度が一般的な目安です。
お彼岸の供え物には決まりごとがあります。最も代表的なのが春彼岸の「ぼたもち」と秋彼岸の「おはぎ」です。牡丹の花が咲く春は粒あんのぼたもち、萩の花が咲く秋はこしあんのおはぎが伝統とされますが、現在は地域や家庭によってこだわりが異なります。お仏壇へは「五供(ごく)」と呼ばれる「香(線香)・花・灯燭(ろうそく)・水・食べ物」を揃えるのが基本です。なお、宗派による作法の違いにも注意が必要です。浄土真宗ではお線香を横に寝かせて供え、曹洞宗や臨済宗では1本を立てるのが一般的とされています。お焼香の回数も宗派ごとに異なるため、事前に確認しておくと安心です。また、お墓参りの際は墓石を水で清めてから拝むのが作法であり、水桶やひしゃく、雑巾やたわし(墓石清掃用)の準備も必要です。
気候面では、春彼岸(3月中旬〜下旬)はまだ肌寒い日も多く、上着やストールがあると安心です。一方、秋彼岸(9月中旬〜下旬)は残暑が厳しいことが多く、日差し対策や水分補給の準備が欠かせません。墓地は屋外で日陰が少ないため、季節に応じた服装・持ち物の工夫が大切です。
お彼岸のお墓参りは家族や親族が集まる機会でもあります。List Withでお墓参りの持ち物リストを作成し、家族と共有すれば、誰がお花を買い、誰がろうそくを持参するかの役割分担がスムーズになります。準備リストを使ってチェックしながら当日を迎えましょう。
大人
子ども
人数を設定して持ち物を確認
お線香・仏花・ライターなど、お墓参りに欠かせない基本アイテム。墓石清掃道具も含みます
お線香
1束
お墓参りで最も重要な供え物。束のまま供えるか、1本ずつ立てるかは宗派によって異なる
自分の宗派に合ったタイプを選ぶ。白檀や沈香など煙の少ないタイプも人気
お花(仏花)
1対
菊・カーネーション・リンドウなど長持ちする仏花が定番。棘のあるバラや香りの強い花は避ける
1対(2束)を花立てに供えるのが一般的
ライター・マッチ
1
線香・ろうそくに火をつけるために必須。墓地では借りられない場合がほとんど
水桶・柄杓(ひしゃく)
1
墓石に水をかけてから清めるのが作法。墓地の借りられる場合は不要
現地の墓地に備え付けがある場合は不要。共用の場合も多い
墓石清掃用たわし・スポンジ
1
墓石のコケや汚れを落とすために。専用の柔らかいスポンジがおすすめ
金属製たわしは墓石を傷つけるので使用禁止
雑巾・タオル
2枚
墓石を拭き上げるのに必要。使い古しのタオルで十分
ゴミ袋
2枚
枯れた花や線香の灰、清掃ゴミを持ち帰るために。墓地のゴミ置き場がない場合に備えて
線香立て(携帯用)
1
古い線香立てが壊れている場合や、清潔に線香を供えたい場合に
おはぎ(ぼたもち)・ろうそく・季節の果物など、ご先祖様へのお供え物一式
おはぎ・ぼたもち
6個
お彼岸の代表的なお供え物。春彼岸はぼたもち(粒あん)、秋彼岸はおはぎ(こしあん)が伝統とされる
市販品でも手作りでも可。供えた後は家族でいただくのが一般的
お供えの食べ物(好物・菓子折り)
1
故人の好物を供えるのが心のこもった供養になる
「のし」は不要。消えものの菓子折りが一般的。日持ちするものを選ぶ
お供えの果物
1
季節の果物(桃・梨・みかんなど)はお彼岸の定番お供え物
ろうそく
2本
仏壇・墓前で灯す。白い和ろうそくが一般的
水(お供え用のお水)
1本
五供のひとつ。清浄な水をペットボトルに入れて持参
現地の水道水を使う場合は不要
お酒(故人の好物)
1
故人が生前お酒を好んでいた場合に。日本酒や缶ビールなど
自宅の仏壇に供えるお花・お線香・おはぎなど、お彼岸期間中の仏壇供養グッズ
仏壇用のお花
1対
仏壇の花立てに供える花。お彼岸の間は新鮮な花を絶やさないようにする
菊・リンドウ・スターチス等が長持ち。小ぶりの花束を左右に1対
仏壇用のお線香
1箱
仏壇での日々の供養に使う。自宅の宗派に合った線香を切らさないように
お彼岸は普段より多くお線香を使う期間。贈答用の線香セットも喜ばれる
おはぎ(仏壇用)
3個
仏壇に供えるおはぎ。お墓参り用とは別に準備する
春彼岸はぼたもち(牡丹)、秋彼岸はおはぎ(萩)。供えた後は家族でいただく
仏壇用ろうそく
4本
お彼岸の期間中は毎日灯すため、予備を用意しておくと安心
お墓参りにふさわしい落ち着いた色合いの服装と、墓地を歩きやすい靴の準備
地味な服装(黒・紺・グレー)
2
お彼岸のお墓参りは喪服でなくてよいが、派手な色や柄の服は避けるのがマナー
厳密なドレスコードはないが、明るい色や露出の多い服は控える
歩きやすい靴
2
墓地は砂利道や石畳が多く、ヒールや草履は歩きにくい
スニーカーやローヒールのパンプスが適している
手ぬぐい・虫よけ・雨具など、屋外の墓地で快適に過ごすための便利アイテム
手ぬぐい・ハンカチ
2
墓石清掃後の手拭きや、お参り後に手を拭くために。墓地に手洗い場がない場合も多い
ウェットティッシュ
1パック
墓石清掃後の手洗いや、お供え物を扱った後の手拭きに
日焼け止め・帽子
1
春・秋彼岸でも屋外の墓地は日差しが強いことがある。特に秋彼岸は残暑対策が必要
虫よけスプレー
1
山間の墓地では蚊や虫が多い。春彼岸より秋彼岸で特に注意
傘・雨具
2
お彼岸は天候が不安定なことも。折りたたみ傘がコンパクトで便利
ゴム手袋・軍手
1双
墓石清掃の際に手を保護するため。特に苔や汚れが多い場合に
持ち運び用バッグ(保冷効果あり)
1
おはぎや食べ物のお供えを傷まないよう運ぶために。夏に近い秋彼岸は特に重要
お彼岸は毎年決まった時期に訪れるため、計画的に準備を進めることで当日慌てずに済みます。以下のタイムラインを参考に、余裕を持ってお墓参りの支度を整えましょう。
お墓参りに行く大人と子どもの人数を設定します
お線香・お花・お供え物など必要なアイテムを確認します
「このリストで準備を始める」でリストを作成し、家族や親族と共有します
誰が何を担当するか決め、当日の朝にリストで最終確認しましょう
春彼岸は春分の日(3月20日頃)を中日とした前後3日間の計7日間、秋彼岸は秋分の日(9月23日頃)を中日とした前後3日間の計7日間です。初日を「彼岸入り」、最終日を「彼岸明け」と呼びます。毎年日付が変わるため、その年の国民の祝日を確認してください。お墓参りは7日間のうちいつ行っても構いませんが、中日に参る家庭が多いです。
同じ食べ物ですが、春彼岸は「ぼたもち」(牡丹餅)、秋彼岸は「おはぎ」(御萩)と呼び分けます。春に咲く牡丹、秋に咲く萩の花にちなんでいます。あんこの種類(粒あん・こしあん)の違いを言われることもありますが、地域や家庭によって様々です。
お彼岸のお墓参りに喪服は必要ありません。ただし、黒・紺・グレーなど落ち着いた色の服装が望ましいです。ブライトカラーや露出の多い服、カジュアルすぎるTシャツやサンダルなどは避けましょう。子どもの場合も派手な色柄は控え、落ち着いた色合いの服を選ぶのが無難です。靴は墓地の砂利道や石段を歩くことを考慮し、スニーカーやローヒールの歩きやすいものを選びましょう。
菊・リンドウ・カーネーション・スターチスなど日持ちする仏花が定番です。バラのような棘のある花、香りの強い花は一般的に避けます。1対(2束)を花立てに供えるのが基本です。現地の花屋で購入できる場合もあります。
基本は「五供(ごく)」と呼ばれる香(線香)・花・灯燭(ろうそく)・水・食べ物の5種類です。食べ物はおはぎ・ぼたもちのほか、故人の好物や季節の果物が喜ばれます。精進料理を供える家庭もあります。お彼岸の期間中は毎日お線香を上げてお水を替え、花が萎れたら新しいものに取り替えるのが丁寧な供養の仕方です。
特に決まりはありませんが、午前中から午後早めの明るい時間帯が一般的です。お盆と違い、夕方にお参りすることもタブーではありません。ただし、管理された霊園は閉園時間(16時〜17時頃)が設けられていることが多いため、事前に確認しておきましょう。また、春彼岸は日が短いため早めの時間に、秋彼岸は残暑を避けて朝の涼しい時間帯に訪れるのがおすすめです。
供えたおはぎはそのままにせず、お参り後に家族でいただくのが一般的な作法です。これは「おさがり」として故人のご加護をいただくという意味があります。墓前に長時間放置すると動物やカラスに荒らされる原因にもなるため、手を合わせた後は速やかに下げましょう。特に秋彼岸は残暑で食べ物が傷みやすいため、保冷バッグに入れて持参し、供えた後は早めに持ち帰るのが安心です。
お墓参りに行く人数を設定するだけで、ハンカチや傘など人数分の持ち物が自動で計算されます。大家族での参拝準備もスムーズです。
おはぎ・ぼたもちのお供えや五供(香・花・灯燭・水・食べ物)まで、お彼岸特有の慣習に基づいたアイテムを網羅しています。
リストを家族と共有すれば、誰がお花を用意し、誰がおはぎを担当するかをスマホ上で分担できます。親族が集まるお彼岸の準備に役立ちます。